嗚呼、負け犬の遠吠え日記
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京都妖怪探訪(243):再び、野宮神社




 どうも、こんにちは。
 ここしばらく、『京都嵐山花灯路』の話題をしてしましたが、その時にライトアップされた場所の一つに、妖怪伝説の地がありましたので訪れてみました。

 実は今から3年ほど前、やはり『京都嵐山花灯路』の時に、ライトアップされたこの地を訪れています(注:シリーズ第27回参照)。
 この度、再び訪れてみました。



 『京都嵐山花灯路』でライトアップされた「竹の小径」の入り口辺りに、野宮神社は佇んでいます。






 有名な「黒木の鳥居」。





 クヌギの木の皮を剥かないまま使用する、日本最古の鳥居の様式だそうです。
 野宮神社を象徴でもあり、能『野宮』の中で貴婦人・六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)の霊が姿を消したという場所でもあります。
 これについては、また後述します。


 ここの本殿。主祭神はあの天照大神です。





 ここはその昔、天皇の代理で伊勢神宮にお仕えする斎王(皇女、女王の中から選ばれます)が、伊勢へ行く前に身を清めたという場所です。
 斎王の制度は南北朝時代の後醍醐天皇の時代に廃絶し、以後は天照大神を祀る神社として存続していきました。
 現在では、「縁結び」「子宝」「学問」などにご利益のある神様として崇められているそうです。


 摂末社のひとつ、「白福稲荷大明神」。





 子宝安産・商売繁盛にご利益があるそうです。
 この他にも、芸能上達の「白峰弁財天」、交通安全・財運向上の「大山弁財天」があります。


 ライトアップされた庭。












 良縁結婚のご利益がある「野宮大黒天」と、「お亀石」です。





 「お亀石」をなでながらお祈りすると、 一年以内に願い事が成就すると言われています。
 ……などということを、記事を書いている今頃思い出してしまいました。
 しまったなあ。
 私としたことが意志を撫でてくるのを忘れるとは……我ながら不覚!



 ところで、シリーズ第27回でも紹介しましたが、『源氏物語』にも登場する貴婦人・六条御息所の霊が現れたという能『野宮』のあらすじを、以下に紹介します。

 『源氏物語・賢木(さかき)の巻』では、主人公・光源氏を諦めた貴婦人・六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)は、娘の斎宮と共に伊勢へ下ることを決意します。紫の上と結婚した光源氏も、御息所を哀れに思って野宮を訪れ、別れを惜しみます。

 能『野宮』は、この『源氏物語・賢木(さかき)の巻』を元にして創られた話で、光源氏への未練を引きずったまま成仏できない六条御息所の亡霊が現れるというものです。

 ある秋、九月七日の日に、嵯峨野の野宮を一人の僧が訪れます。
 そこへ一人の美しい女が現れ、僧に早く帰るように言います。
 僧が問いかけるとその美女は、昔のことを語り始めます。
 曰く。かつて、光源氏と恋愛に敗れた六条御息所が、斎宮となった娘と共に伊勢へ下ることを決め、御禊の為に野宮に籠っていました。そこへ光源氏が訪れ、六条御息所を慰めようとしましたが、御息所は娘と共に伊勢へと去っていきました。その日が九月七日だったのです。
 話を聞いた僧が、彼女の名を尋ねたところ、彼女は「私こそが御息所(の霊)です」と正体を明かして、野宮神社の黒木の鳥居の辺りで姿を消しました。
 僧が御息所の菩提を弔っていると、車に乗った生前の姿で彼女が現れます。
 しかもその車は、源氏物語でも有名な加茂の祭りの場面で、光源氏の正妻・葵上と場所争いをしたあげくに、源氏の前で恥をかかされた時に乗っていたという、因縁深いものでした。
 未だに源氏への未練と妄執によって成仏できない苦しみを訴えて、御息所は消え去っていきます……。

 『野宮』にも登場する六条御息所は、源氏物語の登場人物の中でも、特に印象の強い一人です。
 美しく、知性と教養にも恵まれ、趣味も洗練され、性格も慎み深いという、まさに完璧な貴婦人。
 プライドも並外れて高く、男に主導権をとられることを好まない。
 そんな彼女が、光源氏への恋に落ち、未練を引き摺るようになってから、激しい妄執のあまりに生霊と化してしまう。
 そして、正妻・葵上を呪い殺したのを始めとして、死後もなお源氏と愛を交わした女性たちに危害を加え続けたのは、有名な話です。

 
 現在で言えば能『野宮』は、『源氏物語』という歴史的人気作品のスピンオフ作品、外伝的作品みたいなものでしょうか。


 それにしても、恋に敗れ、死後もなおその未練や妄執などを抱き続けている哀しい女性の物語の舞台が、現在では縁結び祈願の場となっているとは……。
 何だか皮肉な気もしてきます。



 今回の最後に。
 今回境内を撮影した画像の中に、「おや?」と思ってしまったような不思議な光の玉が映っている写真が2枚見つかりました。
 1枚目は、境内井戸を撮影した写真です。






 井戸の前、賽銭入れ後ろの柱の辺りをご覧ください。
 何か、うっすらと半透明な光の玉みたいなものが写っています。
 また、よく見ると屋根の上にも、うっすらと半透明な光の玉が写っていました。

 そして2枚目。
 野宮大黒天と亀石の前で撮影したものですが……。





 おわかりいただけたでしょうか?
 画面のほぼ中央、野宮大黒天社の前で赤ちゃんを抱いて立つ若いお父さんの上。大きな赤い字で「良縁祈願」と書かれた看板の下辺りをご覧ください。
 白く半透明な光の玉が浮かんでいるのがもわかりいただけたでしょうか?
 プライバシー保護のため、この画像に出てくる人たちの顔の一部に画像処理を施して、黒く塗りつぶしています。
 しかし、この画像にはそれ以外の画像処理や加工等を加えないようにしています。

 この2枚の画像に写った光の玉は何か?
 カメラのフラッシュ光が、空気中の浮遊物に反射してできたものに過ぎないのか?
 あるいはこれは、「オーブ」というものなのか?
 あるいは、そのどれでもない何か別のものなのか……?

 正直、私にもわからないのですが。
 どう考えるかは、読者各氏のご判断にお任せします。



 それは今回はここまで。
 シリーズ次回は、野宮神社に近くにある有名な心霊スポットを訪れます。
 それではまた!





*野宮神社へのアクセス・周辺地図はこちら



*野宮神社のHP
http://www.nonomiya.com/index.html



*京都・花灯路のHP
http://www.hanatouro.jp/




*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm




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