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嗚呼、負け犬の遠吠え日記
ある時は、しがない安月給サラリーマン。ある時は、怪しい政経オタク。そんなkomichi(子路)の言いたい放題を綴ったブログです。荒らしなど、ネットの悪質行為の問題にも取り組んでいます。

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京都妖怪探訪(145):大津祭・西王母山と曳山展示館




 大津祭編の第2回目です。
 今回は大津祭の曳山の中でも、「西王母(せいおうぼ、さいおうぼ)」という女神の伝説をモチーフに作られた曳山、「西王母山」についてとりあげます。

 「西王母」とは、古くから中国の道教などで信仰されてきた女神・地母神です。
 全ての仙女を統率すし、不死をもたらす仙桃を持つとも伝えられています。
 今回、妖怪マニアの私がわざわざ大津祭を見に来た目的のひとつが、この西王母山を見るためなのです。
 また、大津市の丸屋町商店街の中には曳山展示館があり、そこにこの西王母山を模したものが展示されています。
 混雑が予想されるお祭りの当日だけでなく、ゆっくりと西王母山を見たいと思って別の日にも曳山展示館を訪れました。


 大津市内の丸屋町商店街の入り口。





 最寄りの交通機関は、JR琵琶湖線・大津駅、又は京阪電車・浜大津駅です。
 ところで写真の中の垂れ幕に書かれている「桃山」とは、西王母山の別名です。
 前述のように、西王母が桃と深い関係があるためと、西王母山のからくりが「桃の中から童子が現れる」というものだからでしょう。


 かつての城下町であり、東海道の宿場町でもあった歴史があるからでしょうか。
 街中、商店街の中にも町屋風の建物がいくつも見られます。






 商店街を歩いていますと、その一角に見えてきました。
 曳山展示館の入り口です。








 入り口前にあるのは、オリジナルの西王母山でしょう。
 祭当日の前後には、ここに一時的に置かれているもとも思われます。


 中に入ってみますと、西王母山(を模したもの)が見えてきました。





 この曳山で西王母は、人間の女性の姿をした女神のように表現されています。
 西王母が君主に、三千年に一度しか実らない仙桃をもたらす場面を表現したものだそうです。


 ここでちょっと横道にそれます。
 現在では「慈愛あふれる美しい女神・地母神」として信仰されており、この曳山も西王母をそのように表現したものと思われます。
 しかし西王母は、元は「人間の非業の死を司る女神」というちょっと怖い死神だったのです。
 また、古代中国で書かれた『山海経』という書物によれば、「人のすがたで豹の尾、虎の歯で、よく唸る。蓬髪(乱れた髪)に玉勝(宝玉の頭飾)をのせていて、穴に住む」という怪物的な存在だったとされます。
 ちなみに、今から4年ほど前に中国・上海の書店を訪れた時に、中国語版(つまり母国語版)の『山海経』を手に入れたのですが、そこに描かれていた西王母の姿が以下の通り。





 まるで鬼婆……いや失敬。しかしそれでも「美しい女神」という現在のイメージとはほど遠い姿です。よく見ると、足には鋭い爪も生えています。
 しかし後世、「死を司る神様を崇め祭れば、非業の死を免れられる」という死への恐怖から発生した信仰から、「不老不死の力を与える神女」というイメージへと変化していったそうです。
 道教が成立してから、「美しく慈愛にあふれる女神」という現在のイメージになったそうです。
 
 西王母に限らず、元は恐ろしい性質を持った女神や地母神が後世に「美しい」「優しい」というイメージに変化することや、恵みをもたらす女神・地母神が同時にとんでもなく残酷で災厄や理不尽をも人類にもたらしているなどということは、世界各地の神話を見ると、実は結構よくあることなのです。
 お釈迦様に諭されて改心するまでは子供を喰い殺す鬼神だった鬼子母神。
 死と殺戮をもたらす鬼神カーリー、ドゥルガーに変身する女神パールヴァティー。
 好色で気性が激しく、人間にも残酷なふるまいをしているメソポタミア神話の女神イシュタル。
 やはり非常に好色かつ奔放な性格でいくつものトラブルやスキャンダルを引き起こした北欧神話の女神フレイア。
 ヘラ、アテナ、アルテミスなどギリシャ神話の有名な女神たちも、人間に対してかなり残酷で情け容赦ないふるまいをたくさんしています。
 これは、生命をはぐくみ、恵みをもたらす「母なる大地・大自然」が、同時に災害や理不尽をもたらす恐ろしい存在でもあったという現実を反映しているものと思われます。
 しかしこうした古代インドや西洋・中東などの神話に登場する女神たちと比べれば、怪物的な姿をした西王母も、まだ優しくかわいらしい存在に思えてきます。
 日本神話の女神にも、死をもたらす黄泉の神となってしまったイザナミを除けば、西洋やインドの女神みたいに残酷で恐ろしい存在はあまり見当たらないように思えますが……これも国民性とか、民族性とか、あるいは歴史的背景などの違いってやつでしょうか?


 おっと。
 話が大きくそれてしまったので、曳山展示館と西王母山に話を戻します。


 展示館の2階からも曳山を見ることができます。









 曳山のからくりを動かすスイッチがありました。





 オリジナルの曳山は手動でからくりを動かしますが、展示館にあるものは電動式のようです。
 スイッチを動かすと、オリジナルのようにからくりが動きます。
 どう動くのかを見てみたいので、スイッチを押してみます。

 西王母の前にある桃が割れ、中から小さな童子が現れます。






























 こんな面白いからくり仕掛けと、それを電気も使わずに動かす技術を、何百年も前に創りあげていたとは、御先祖様たちの智恵と技には感服します。


 さて、本祭(曳山巡行)の前夜・宵宮(よいみや)での西王母山(桃山)の様子です。












 この曳山には、美しい飾り付けもしてあります。












 そして、曳山に乗る西王母、君主、桃の中の童子の3体の人形は、別に御神体として祀られています。






 それでは、長くなりましたが、今回はここまでにします。
 次回も、妖怪や神仙などの伝説をモチーフをした曳山の話題を中心に、大津祭の記事を書きます。




大津祭の曳山展示館の周辺地図はこちら



大津祭の曳山展示館のホームページ
http://www.otsu-matsuri.jp/pavilion/



大津祭・曳山連盟のホームページ
http://www.otsu-matsuri.jp/home/




*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm




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