嗚呼、負け犬の遠吠え日記
ある時は、しがない安月給サラリーマン。ある時は、怪しい政経オタク。そんなkomichi(子路)の言いたい放題を綴ったブログです。荒らしなど、ネットの悪質行為の問題にも取り組んでいます。

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破滅の禁術genpastu伝説
【注意!】:この物語はフィクションであり、物語中に登場する個人・団体名は(一部を除いて)実在のものではありません。




 これははるか未来。
 今より数千年。あるいは一万年以上未来のある国の話。


 その夜、王立魔導学院で学ぶ若き俊才セルウィスは、学院の長であり、この世界で最も偉大な術師とも言われるクロード導師に呼ばれ、聖賢の塔の階段を登っていた。
 薄明かりの闇の中、息を切らし、激しく胸の鼓動を高鳴らせながら、彼は最上階の部屋へと続く長い階段を上っていた。

「クロード師直々に、しかもこんな夜中に塔のお部屋に。一体、どのようなお話をされるのだろうか?」

 セルウィスの胸が高鳴っているのは、普段は書物を読んでばかりいる彼が、長く急な階段を上がっているから、だけではない。
 聖賢の塔とは、魔導学院の中でも特別な場所、最も申請不可侵な秘密の聖域としても知られている場所であった。
 そこは常に、強力な守護の魔法や結界が幾重にも張り巡らされ、地上のいかなる城塞よりも堅固に守られているという。その上、《不可視の魔法》によって、外部からはその姿も所在すらもわからない。
 地上のいかなる盗人や間者、暗殺者にも侵入不可能といわれるその塔に入ることを許されるのは、「最も聡明な賢者にして最も偉大な魔導師」である歴代の学院長と、国王と、院長の身の回りの世話をするために特別に選ばれた召使いのみであった。その3者の他は、何人も……王侯貴族であろうと、いかに高位の賢者・魔導師であろうとも、入ることが許されないという、そんな聖域の中の聖域だ。
 そのような場所に、クロード学院長直々に呼び出されるとは。
 よほど重大な用事か、あるいは決して外に漏らしてはならないとされる特別な秘術の話をされるのか。
 あるいは……?
 額から脂汗を流しながら、セルウィスはごくりと生唾を飲み込んだ。
 世の中には、「決して人の子が知ってはならない」とか、「世に広まれば破滅をもたらす」とされる禁断の知識があるという。世のほとんどの者は、知ってはいけないとされるものだが、賢者や魔導師など世界の真理を知り探求する立場にある一部の者にだけは知識としてのみ知らされることまるという。
 今夜クロード導師の口から話されるのは、そんな禁断の知識なのだろうか。それも、よほど恐ろしい話なのかもしれない……。

 「失礼いたします。セルウィスが参りました」
 最上階の院長室の扉を軽く叩き、彼は自分の来訪を告げた。
 「よく来たのう。さあ、入るがいい」
 部屋の主が返事をすると、重々しい扉が音もなく開く。最敬礼をしてセルウィスは中へ入る。
 「さあ、まずはそこの椅子に腰掛け、くつろぐがよい」
 緊張でかたまったかのような教え子を気遣い、老賢者は優しげな笑みを浮かべて言葉をかけた。
 導師のそうした心遣いもあり、セルウィスもはじめのうちはくつろぎ、雑談などに花を咲かすことができた。
 だが……。

 「さて……」
 あるところから、優しげな笑みを浮かべていた導師の顔が、みるみるうちに険しくなった。
「セルウィスよ。賢明なおぬしならばもう察しておるかもしれぬが……」
 今までとはうって変わって張りつめた空気の変化に気づき、セルウィスの表情もこわばった。
「今夜、わざわざこのようなところにおぬしを呼びつけたのは、他愛のない話をするためではない」
「よほど、おそろしいお話なのですか……?」
 おそるおそるセルウィスは、老賢者に尋ねてみた。
「左様。今から話すのは、世界に破滅をもたらす話……いや、はるか昔に世界を破滅をもたらしたという恐ろしい話なのじゃ」
 額から汗を流し、ごくりと生唾を飲み込みながら彼は、黙って導師クロードの話の続きを聞いた。
 「今の世界が創られるよりも遙か何千年も昔、人の世は今よりも遙かに偉大な文明を誇っていた。
 広大な世界を一日と経たずに、行き来し。世界の最果てと言われる氷の大地や、はるか地の底や、谷よりも深き海の底、そして神々の領域であるはるか天空や月にまで、その支配を及ぼした。
 さらには、神にしかできないはずの生命や魂の想像すらもやってのけた、という伝承も遺されている。
 それほど偉大な力を持った、世のいかなる賢者も及ばぬ、まさに神にも近い力を持ったかの世界が、何故滅びに至ったのか、わかるのか?」
 おそるおそるセルウィスは、答えた。
「神にのみ許されたことにすら真似た、人の子のあまりの不遜と傲慢に、神が怒りの鉄槌を下したものだ、と。そう教わりました」
 だが、老賢者は首を横に振った。
「否、違う。聖書にはそのように書かれ、教会ではそのように教えている。じゃが、真実は違う。古の文明は、人の子の業や愚かさによって滅びたのじゃ。つまり、自滅なのだ」
 セルウィスは、驚き聞き返した。
「自滅ですと!? それは一体、どういうことでございますか?」
「古の人の子たちは、自らが創りだした、一つの禁術によって滅びたのじゃ」
 突然告げられた突拍子もない話に、若き俊才は驚きを隠せなかった。
「禁術ですと!? 神にも近い偉大な世界を滅ぼしたという、その禁術とは、一体いかなるものでございますか!?」
 歴代学院長の中でも最も偉大な魔導師と言われるクロード導師。滅多に表に出ることはない、特に戦いなどの場に出ることはないのだが、呪文ひとつで巨大なドラゴンをも倒し、軍隊ひとつを壊滅させることもできるという。
 だが、そのクロード師の力をもってしても。いや、いかなる偉大な魔導師といえども、国ひとつを……のみならず世界全体を滅ぼすほどの力を持てるとは思えない。そんなものがあるとすれば……それは人間ではなく、神か悪魔の仕業としか考えられない。

 さらに深い皺を眉間に寄せて、老賢者クロードは語り続けた。

「その禁術の名は……genpastuという。」
「genpastu……で、ございますか?」
「その術は、使用者に偉大なる万能の力と、とてつもなく莫大な富とをもたらすという。古の文明の力を支えた術のひとつとも言われている」
 老賢者は続けた。
「だがこの術は、おそるべき代償を伴う。その術が効果を出し続けるために必ず、人の生命を生け贄に捧げ続けなければならない。数え切れないほどの人の生命が捧げられ、闇に葬られ続けてきたのだ」
 「何と……!」
 セルウィスは戦慄した。
 いかなる魔法もそれが成立するためには必ず何らかの代償を伴い、それを「等価交換の原則」という。
 一般的に、強力な魔法術ほど大きな代償を必要とする。それは、術者の魔力や、体力や精神力の一部であったり、あるいは何か特定の要素や物品などであったり、術によって様々である。
 だが、人命などあまりに大きすぎる代償や犠牲を要する術や、その効果や副作用、代償などがあまりにも倫理や人道の上で問題のあるような術は、「禁術」や「邪法」「黒魔術」などと呼ばれ、その行使はかたく戒め、禁じられている。
 それでも自らの邪心や欲望のためにそういった「禁術」を使う者は、「異端」「邪教徒」「妖術師」などとして、同じ魔導師の中でも忌み嫌われ、官憲や教会などによって処刑されたり。社会的に抹殺されたりする。
 「富や力を得るために多数の人命を犠牲にし続けなければならない」というのは、まさに「禁術」や「邪法」そのものではないか。

 だが。
 そんなセルウィスの戦慄と驚愕とを知ってか知らずしてか、導師クロードはさらに続けた。
「驚くのはまだ早いぞ。代償はそれだけではない。その術は使用し続ける度に、ホウシャノウという目に見えない猛毒や死の呪いを出し続ける。その呪いにかかれば、人や生物に死をもたらすだけでなく、水や大地なども穢し、人の住めぬ死の大地へと変えていく。
 さらにその呪いは、その本人だけではなく、その子や孫の代までにも死や災いをもたらし続けることもあるという。」

 「……!」
 さらに衝撃的な話に、セルウィスは言葉を失った。
 だが、続けて老賢者の口から出されたのは、もっと恐ろしい話であった。
「最初のうちは、貧民や放浪者など、社会の最底辺に居る者たちがその生け贄として捧げられ続けてきた。だがそのうちに、貧者だけなく、何千・何万もの民、同胞をも生け贄に捧げだした。遂には、幼い子供達までをもかの禁術の生け贄に捧げだしたのじゃ」
 有史以来、自らの欲望のために禁術や邪法に手を染めた者たちや、そのために大量殺戮をやった者たちは、少なくなかった。
 だが導師クロードの話は、それまでに彼が知っていたどの話よりも恐ろしいものだった。禁術genpastuの使い手たちの狂気は、他のいかなる禁術使いや、歴史・伝説上のあらゆる殺人者や暴君のそれをも遙かに上回っている。
 いや、本当に……禁術genpastuの使い手たちは、自分と同じ人間だったのだろうか、という気すらしてきた。陳腐な表現ではあるが、人間ではなく、まさに悪魔の仕業としか言いようがない。

 それでもさらに、老賢者は恐ろしい事実を語り続けた。
「禁術で生じ、広がった死の呪いは、ついには大地や海をも穢しはじめた。
 はるか東方の地に、何人も立ち入ることのできぬ死の海と死の大地が広がる“呪われた群島”があるのは知って居るじゃろう? 数千年以上前の古の時代そこには、神々や精霊たちに祝福された美しい海や山河と、世界でも屈指の栄華を誇った偉大なる王国があった」
 セルウィスはまたも驚愕した。
 彼は実際には訪れたことはないのだが、はるか東方の地には“呪われた群島”があるのは、書物や各地の伝承などで知っていた。そこは海も大地も呪われ、「何人も決して立ち入ってはならぬ。もし立ち入れば決して解けることのない猛毒と死の呪いに犯され、破滅に至る」と伝えられている場所である。
 その呪われた地に、美しい山河があり、栄華を誇った国があったとは。その祝福された大国が、恐るべき禁術によって、永遠に呪われた死の大地に変貌させられていたとは。
 老賢者は語り続ける。
「最初はフクシマの地と海が、毒と呪いによって穢された。続いて、ハマオカ、ミハマ、タカハマの地が穢された。それでも禁術は続けられ、カミノセキの地と海もまた穢された。そのうちに国全ての地も、海も、空もが穢され、毒や呪いは全世界に広がり大いなる破滅をもたらした」

 ここでセルウィスの心の中にひとつの疑念が生じてきた。いや、疑念というよりも何か納得の出来ない気持ちが広がってきた。
「導師、ひとつ……」
「どうした? 何か問いでもあるのか?」
「はい。恐れながら」
 彼はそれを導師に話し始めた。
「それほどまでに恐ろしい、国を滅ぼすような毒や呪いを発し続けていたのならば、何故それが止められなかったのでしょうか? かの禁術が、国ばかりか世界に多大な犠牲と破滅をもたらすことがわかっていながら、誰もそれを止めようとしなかったのでしょうか?」
「なるほど、もっともな疑問じゃな」
 老賢者は頷き、再び語りだした。
「当然ながら真実に気づき、それを止めようとする賢人たちも居た。
 だが、王国の支配者たちをはじめ、誰もそうした真実の声に耳を貸す者は居なかった。それどころか、真実を告げる者や、禁術を止めようとする者たちに罵声を浴びせ、迫害したという。
 当時かの国で書かれたという古文書の中にも、‘危険を煽るな’などと、真実を語ろうとする者たちを、嘘つきや反逆者として迫害したことが記されているという」
「何故ですか? それは何故でございますか!?」
 老賢者は悲しげに首を横に振った。
「支配者をはじめとした人々の尽きることなき欲望が、それを許さなかったからじゃろう。それが破滅をもたらすことを皆がわかっていたとしても、かの禁術がもたらす力や莫大な富を諦めることができなかったのじゃろう。
 あるいは、真実から目を逸らし続けたかったのかもしれぬのう。いずれもたらされる破滅という真実からも。真実を知りつつも、何もできない。それを知りつつも、力や富への執着を捨てられない故に、何も出来ずにいずれ来る破滅を待つしかない、愚かしく弱々しい自分自身という現実から」
「そっ、そんな……」
 何という、恐ろしく、忌まわしく、そして悲しい話であろうか。
 そう、セルウィスは思った。
 恐ろしいのは、禁術とそれがもたらす代償の話だけではない。
 自らの欲望や弱さ故に、破滅を受け入れるしかなかったという愚かしさ、悲しさ。
 人間の業はどこまで深いのか。
 力や富への欲望は、人間をどこまで愚かにしてしまうのだろうか。
 この破滅の伝説が何故、長く闇に葬られ、世界の記憶から封印されてきたのか、彼にはわかるような気がした。


「導師クロードよ。もうひとつ尋ねたいことがございます」
「申してみよ」
「はい。この歴史上他に類をみない愚挙によって世界に破滅をもたらした禁術使いの名を、是非とも教えていただきたく思います。己の欲望のために、国を裏切り、同胞を売り渡し、世界に破滅をもたらし、永遠に地獄の業火に焼かれるこを自ら選んだ愚か者たちの名を」
 「よかろう」と、老賢者は頷いた。
「では、禁術によって自らの国と世界とを破滅に導いた者たちの名を言おう。その名を口にすることすら忌むべきこととされ、歴史の闇に封印されたその者たちの名は……」
「その名は……?」
「その禁術使いたちの名は‘デンジレン’という。そして、その頭目ともいうべき禁術使いの名は、‘マサタカ・シミズ’と‘タカシ・ヤマシタ’という」「デンジレン……。マサタカ・シミズ……。タカシ・ヤマシタ……」
「そして、やはり自らの欲望のために、自らの国の全てを売り渡し、国民を欺き見殺しにしたという君主とその側近。彼らのことも語らねばならぬ。
 同じくその名を口にすることすら忌避され、歴史の闇に封印された史上希にみる狂気の支配者たち、その名は……」
「その名は……?」  
「その暴君の名は、‘ナオト・カン’! そして、その側近の名は‘エダノ’と‘ヨサノ’という」
「ナオト・カン……。エダノ……。ヨサノ……」
 セルウィスは震える声でその名を繰り返し、決して忘れまいと思った。
 人間の悲しき罪業を顕わした、破滅の禁術伝説と共に……。




==============================



 これでおしまい。

 ここに書かれた物語は、もちろんフィクションである。
 文中に出てくる固有名詞には、一部(?)実在のもの同じものがあるが。

 というか、これが現実とならないことを。ただのくだらない作り話で終わることを願ってやまない。




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