かつてよりは勢いが衰えた感もしますが、いわゆる「ネット右翼」
(注1)と呼ばれる人たちなどの悪質行為者たちが、現在でもあっちこっちで暴れ回っているようです。
それに対して、十分な対処ができずにやられている人も、今もいるようです。
これまで幣サイトの「荒らし対策考」というカテゴリーにおいて、サイト主本人が悪質行為者の攻撃や嫌がらせ等を受けた時の対処法や、その心構え等を述べてきました。
しかし今回は、ちょっと違います。
自分ではなく、他の誰かが悪質行為者の被害を受けているのを見た時、そして「どうにかして助けてあげたい」「何とかしてあげられないものか?」とあなたが思った時、どうしたらいいのか?
悪質行為者の被害に遭っている人を激励・応援する運動を続けてきた経験から、誰にでもできそうな方法をいくつか、私から提案したいと思います。


いわゆる「ネット右翼」など、悪質行為者たちの被害に遭ったらどうするか? どのような心構えを持てばいいか?
幣サイトの「荒らし対策考」の記事では、今まではそれを、私なりに提案してきました。
しかしながら、もしあなたが、悪質行為者の直接的な被害に遭っていなくても、他の誰かが悪質行為者の被害に遭っていた場合はどうしたらいいのか?
「助けてあげたい。何とかしてあげたい。このまま見過ごしたくはない。でも、ネット右翼とか怖いし……どうしたら、いいのか?」
このように考えている人もおられるのではないでしょうか?
そこで今回は、このような人たちも……いや、誰にでもできる被害者救済法を私からいくつか提案したいと思います。
特別な知識や技能、そして勇気などは特に必要はありません。
今まで私自身がやってきたことも、誰にでもできそうな方法を、自分のペースで続けてきただけなのですから。
さて、本題に入りましょう。
荒らしや誹謗中傷、コメントスクラムなどの悪質行為の被害に遭っている人を助けるのに、まず大事なことは何か?
それは……「被害に遭っている人を孤立させないこと」です。 「あなたは一人ではありませんよ」「あなたを見守っていますよ、支えているのですよ」というメッセージを、直接にでも、間接にでもいいから送ることです。
たったそれだけのことでも、被害に遭っている人が勇気づけられ、救われることもあるのです。被害に遭っている人は、特に相手の数が多いと、萎縮してしまいます。(私のようにそれに慣れて、免疫のついた人でなければたいてい)恐るべき孤独感や絶望的な気持ちに襲われます。まずはそれを取り除くことが重要です。
そのためのより具体的な方法としては、以下の3つを私は提案します。
(1):コメント・TB、メールなどを送る。
(2):自サイトで被害サイトを紹介したり、リンクを貼ったりする。
(3):荒らし対策を書いたサイトや記事を紹介する。 以下、それぞれ説明していきます。
(1):コメント・TB、メールなどを送る これは最も簡単な方法です。
励ましのコメントやTBを送るのです。
直接的な励ましのメッセージを書いたコメントやTBを送るというのがいいのですが、それだけが励ましの方法ではありません。
まずは、コメントの場合。
記事に対する賛同意見、あるいは、直接的な賛同でなくても中傷や攻撃でない意見をコメントするのです。
TBの場合。
中傷や攻撃ではない記事をTBするという方法もあります。極端に言えば、本記事に直接関係ない話題の記事でもいいのです。
被害サイトの管理人が、メール・アドレスやメール・フォームを公表していたら、励ましのメールを送るというのもありでしょう。
ただし、少々注意すべき点もあります。
コメントの場合、できることなら悪質行為者を刺激しない方がいいかと思われます。コメントしている本人は、被害者のためを思ってのことかもしれませんが、荒らしをやっている奴らの目的は、「サイトを荒れさせること」、「あるいはサイト管理人やその味方の人たちを馬鹿で悪者に見せるように印象操作すること」などです。
下手に喧嘩を売って、相手の思う壷にはまらないように、ご注意ください。
(2):自サイトで被害サイトを紹介したり、リンクを貼ったりする。 基本的には「(1):コメント・TB、メールなどを送る」と同じですが、これはサイトを持っている人ができる方法です。
自サイトの記事で取り上げて、被害サイトの管理人を応援するだけでなく、被害サイトにまともな読者さんたちを誘導して、応援・激励してくれる人たちをさらに増やすという効果も期待できます。
あるいは、「このサイトが被害にあっています(だから助けてください、今から助けに行きます)」とストレートにメッセージを発するのもいいかもしれません。
以下、その例を紹介します。
ここか? 祭りの場所は。(2006年11月10日)
http://blog.goo.ne.jp/o-kojo/e/51833d2855a4e5da6844df1d917b5fc2 あと、てまえミソで恐縮ですが……。
緊急! 炎上被害に遭っている人、負けるな! それにしてもいい加減にほしいものだ(2006年11月10日)
http://komichin.blog80.fc2.com/blog-entry-19.html(3):荒らし対策を書いたサイトや記事を紹介する。 (1)、(2)の方法だけではだけでは不十分なケースも、残念ながらありえます。
例えば、悪質行為者や、悪質コメント・TBなどの数があまりにも多すぎるような場合。あるいは、被害サイトの管理人が、そのような悪質行為者の集中攻撃に慣れていなかったり、人が良すぎて悪質行為者に付け入られているような場合などです。
そのような場合では、応援・激励のメッセージを送ったのはいいけど、誰もどうすればいいのかがわからず、ただ途方にくれるだけ、ということにもなりかねません。
荒らしなど悪質行為への有効な対処方法などを知っている人がその場にいれば、被害サイトの管理人に助言をして、助けることができるかもしれません。
また、荒らしへの対処法などを自サイトに書いているような人は、コメント欄やTBによって、被害者にそれを教えることができるでしょう。
しかしながら、「自分でその方法をよく知らない」、「自サイトにそのような記事を書いたことがない」という人も、おられるでしょう。
そのような場合は、荒らしなどの悪質行為への有効な対処法が書かれたサイトや記事などを、被害サイトの管理人や、他の支援者に教えてあげればいいでしょう。
コメントでも、メールでもできる方法で。
なお、悪質行為への有効な対処法が書かれたサイトとして、私が一押しなのは、まずは以下の2つです。
*荒らし・炎上・コメントスクラムを排除しよう
http://mganeahkzxeagnaeawha.seesaa.net/*2ちゃんねる の攻撃から身を守るためのブログ
http://jyakusya.blog69.fc2.com/ 上記2サイトには、悪質行為者たちの手口や性質、それへの対処法や心構えや注意点などが、かなり具体的でわかりやすく解説されています。
また、
ここには、セキュリティ面や、法的対処の方法など、より専門的なことも書かれています。
あと、警察の相談窓口のアドレスも以下に紹介しておきます。
http://www.cybersafety.go.jp/ 記事では例えば、
『喜八ログ』さんの、以下の記事が参考になります。
コメント欄について(2006年8月26日)
http://kihachin.net/klog/archives/2006/08/comment_1.html続・コメント欄について(2006年9月3日)
http://kihachin.net/klog/archives/2006/09/comment2.html続々・コメント欄について(2007年02月09日)
http://kihachin.net/klog/archives/2007/02/comment3.html また、幣サイトの「荒らし対策考」のカテゴリーに属する記事も参考にしていただければ幸いです。
ちなみに私の場合は、幣サイトの「荒らし対策考」のカテゴリーに属する記事をよくTBするのですが、これは対策(1)と(3)とを組み合わせているつもりなのです。

今回私からは、以上の方法を提案させていただきました。
ここにあげた以外の方法でも、皆さんができることはあるかもしれません。
なお、ネットユーザーの皆さんには、この問題を他人事としてではなく、自分にも関わりのあることとしてとらえていただきたいと思います。
最後に、幣サイトを記事にて紹介してくださった次の皆様に、この場にて感謝を申し上げます。
今あなたに出来ること
http://mganeahkzxeagnaeawha.seesaa.net/article/34946939.html2007年2月アクセス解析
http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-417.htmlネットウヨは許せない!! 子路さんへの手紙
http://d.hatena.ne.jp/dqnhomme/20070214 私は大して知識や勇気があるわけでもありません。
失敗や間違いもします。
ただ、自分に……というか、誰にでもできることを、自分のペースで続けてきただけですよ。

(注1): ここでいう「ネット右翼」の定義とは、必ずしも保守や右翼の思想・イデオロギー等に基づいた言動をしている人たちのことを言うのではありません。
特に政治がらみの話題に関連して、ネットの特性を濫用した悪質行為(荒らし、誹謗中傷、印象操作、コメントスクラム、個人情報の暴露など)を行う人たちを表現するための言葉として、「ネット右翼」「いわゆるネット右翼」という言葉を使っております。 喜八さん、
気ままにつれづれさん、
四季楼さん、
三輪耀山さんなどの真面目な保守の方々とは区別して使用しておりますので。
本当なら「ネット右翼」などという言葉は、これらの方々に失礼かもしれないと思います。また、彼らが必ずしもきちんとした保守の思想・信念に基づいて行動しているとは思えないようなケースも見られました。
ですので、私としては別の言葉(「ネット屑」、「ネット厨房」、「ネット・チンピラ」、「悪質行為者」など)を使いたいところです。
しかしながら、現在でも「ネット右翼」という言葉が、最も広く知られ、世間にも知られているようなので、便宜上この言葉を使用しております。
【追記】(2007年3月19日にて): 報告が遅くなりましたが、
本エントリーで紹介しました記事のひとつ、『ネットウヨは許せない!! 子路さんへの手紙』という記事を書いたサイトの管理人・dqnhommeという人物がのちに、支持者を装った悪質行為の常習者だということがのちにわかりました。 幣サイトの読者さんでもあるkaetzchenさんに見破られ、本人も自白しました。
その詳細は、のちのエントリーででもお話しします。
- 関連記事
-
スポンサーサイト
テーマ:「ネット右翼」
- ジャンル:政治・経済