
どうも、こんにちは。
夏は幽霊や妖怪の季節・・・ということらしく、毎年夏になりますと京都だけでなく、各地で様々な妖怪関連イベントが開催されています。
大津氏の古刹・
三井寺で毎年夏に開催される
『三井寺妖怪ナイト』もそのひとつ。
「妖怪藝術団体・百妖箱」などの有志の皆さんが妖怪に扮し三井寺境内に現れるという、今や三井寺夏の風物詩として定着してきたイベントです。
今年は8月3日から6日の夜に開催されていましたが、私は2年ぶりにこのイベントに参加してきました。
夕方6時より前、重要文化財にも指定されている三井寺こと園城寺の山門。

開場前に既に長蛇の列が。


門の前には、ここ何年も続いたコロナ禍ですっかり時の人(?)となった妖怪アマビエの姿も。

ようやく中に入れますと、妖怪・塗り壁さんが出迎えてくれました。

ちなみにこの方、別の日には妖怪・子泣きじじいだったような・・・。

参道途中に天狗さんかな?


参道を歩き続けて、金堂(本堂)へ。


本堂横にゾンビや幽霊が。




よく見たら結構かわいらしい幽霊さんだったりして(笑)。
本堂前には妖怪・塗り仏さん。

百妖箱のマスコットキャラクター・夜行童子。


撮影するのに行列ができるほどの人気の河童さん。

おや?
本堂に何者かが。

妖怪・鉄鼠(てっそ)さんです。

妖怪・鉄鼠と三井寺については、
シリーズ第7回や
シリーズ第672回でとりあげたことがありますが、三井寺だけあって、三井寺の名物(?)ともいうべきお方です。
経堂でも、この名物妖怪ともいうべき鉄鼠の物語が上映されていました。


境内を歩いているうちに夜が更けていきます。



次第に暗くなっていき、妖怪さんたちが活動するにふさわしくなってきますが、ただ写真を撮影するのも難しくなってきます・・・。


百妖箱の皆さん以外にも、一般参加の妖怪さんも居られたようです。
こちらの獅子舞さんとか。

こちらの艶っぽさとグロテスクさとが入り交じった土蜘蛛さんとか。


本堂前に人が集まっているので行ってみますと・・・。

琵琶の弾き語りが。


このお二人は、
『尸童~よりまし~』という琵琶弾き語りのコンビだそうです。
琵琶弾き語りの中沢龍心(なかざわ・りゅうじん)氏と、語り部(古典怪談師)の満茶乃(まさの)さんの組み合わせで、そのうち満茶乃さんは2015年の『怪談グランプリ』で飴買い幽霊の話をした人だったかな、と記憶しています。
お二人が語ったのは、『三井寺妖怪ナイト』にふさわしく、三井寺の名物妖怪・鉄鼠の話。
元は三井寺の高僧だった頼豪(らいごう)が、自ら魔道に墜ちて妖怪・鉄鼠となり、三井寺境内の社・十八明神社に祀られるまでの物語を、独特の琵琶の調べと共に語るという内容。
しかもこの頼豪の物語は、『尸童』のお二人がここ三井寺の会場でのみ披露されるという、非常に貴重な演目だったのです。
さすがにこの全てを、ここで一般公開するのはいかがなものかと思いますので、“鉄鼠”頼豪の物語の詳細については、シリーズ過去記事(※
シリーズ第7回や
シリーズ第672回など)をご覧いただくとして、ここではその弾き語りのごく一部のみを、以下の動画で。
ラストは、今回の妖怪ナイトに出演した妖怪さんたちが総出で歩く、妖怪行列が。
こちらも少しだけ動画で。
こうして、あっという間に、本当にあっという間に今年の『三井寺妖怪ナイト』も終わりました。

また来年。


今回はここまで。
また次回。
*三井寺妖怪ナイトのHP
https://miidera1200.jp/youkai-night/*妖怪藝術団体・百妖箱のHP
http://www.kyotohyakki.com/index.html*三井寺へのアクセスは
こちら。
*三井寺のHP
http://www.shiga-miidera.or.jp/index.htm*『京都妖怪探訪』シリーズ
https://kyotoyokai.jp/


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