どうも、こんにちは。
京都・夏の風物詩ともいうべき、祇園祭の時期がまたやってきました。
疫病の流行が疫神や怨霊などによるものと信じられていた時代、それを鎮める為の宗教的・呪術的な・・・わかりやすく言えば、そのご機嫌をとって穏便に済まそうという、今から視ればオカルト的な理由で始められた祭事、それが祇園祭。
また、祇園祭の山鉾の中には、神話や妖怪などをモチーフにしたものもあったりして。
それ故に今まで
本シリーズでもとりあげてきましたが。
ここ何年かの間、コロナ禍により山鉾巡行が中止されるなど、大幅に縮小されていましたが。
一昨年は限定的ながらも山鉾立てなどが再開され、昨年は本格的な巡行も再開されました。
昨年は仕事の都合で、祇園祭をほとんど視られずに終わりましたが、山鉾巡行が再開されて2年目の今年、その山鉾立てと、山鉾巡行の曳き初めを視てきました。
7月10日。
京都市の中心部ともいうべき、四条烏丸付近。

ご覧の通り、街中はすっかり祇園祭モードに入っています。
もっとも、祇園祭とは7月1日から31日の疫神社夏越祭まで続けられるのですから、既にもう祭は始まっているのですから。
四条烏丸の少し東、長刀鉾(※
シリーズ第499回で紹介)の組立が。

四条烏丸から少し西、函谷鉾(※
シリーズ第639回で紹介)の組立が始まっています。




四条通りから少し離れた室町通りでも菊水鉾(※
シリーズ第409回で紹介)の組立も始まっていました。

それから2日後の12日。
函谷鉾、鶏鉾、菊水鉾、月鉾、長刀鉾と、2つの鉾の曳き初めがあります。
17日に行われる前祭の山鉾巡行の前に、山鉾が曳かれます。
いわば、山鉾巡行という本番前のリハーサルのようなものです。
12日もちょうど仕事休みがもらえたので、訪れてみました。
函谷鉾がすっかりできあがっています。




この函谷鉾は、12日に曳き初めで、最初に曳かれる鉾です。
曳き初めには、一般の人も参加出来るようです。
もっとも私が来た時には、定員に達していて、既に募集は締め切られていましたが。
14時に曳き初めが始まります。
以下、その様子を。
その次、14時半から鶏鉾(※本シリーズで紹介はまだ)の曳き初めが。
室町四条の交差点から室町通りを少し南へ歩きますと鶏鉾が見えてきます。


こちらは、幼稚園児の子供たちや池坊短大の学生さんたちが曳いているからか、賑やかです。
四条通りまで曳かれていきます。

再び室町通りを南へと戻っていきます。
その次、15時からは菊水鉾(※
シリーズ第409回で紹介)と月鉾の(※本シリーズで紹介はまだ)の曳き初めが。
同時に行われるので、どちらの曳き初めに行くか少し迷いましたが・・・本シリーズでとりあげたことのある菊水鉾へ。


菊水鉾の曳き初めが始まります。
狭い室町通りを、ビルや看板、電柱などに当たりそうな中を、よくぞ上手に通り抜けていくものだと感心します。

四条通りへと出ます。
その時ちょうど月鉾の曳き初めを見ることも出来ました。
そして15時半、最も有名な山鉾、長刀鉾の曳き初めが。

この時、強風が吹いて、長刀鉾の屋根の上から伸びる「真木(しんぎ)」が折れ曲がりそうになり、聴衆からどよめきが起こりますが、なんとか無事に曳き初めを為し終えたようです。
これで今年7月12日の曳き初めを(とりあえずは)全て見ることが出来ましたが・・・今年の祇園祭・前祭及び宵宮は、仕事の都合で行けませんでしたので、せめて曳き初めの様子でも、と思いました。
毎年、祇園祭(前祭)の宵山及び山鉾巡行の4日間だけの限定メニューのひとつである
「膳處漢ぽっちり」のしみだれ豚まんを、今年は食べられないもの惜しいですね・・・。


今回はここまで。
また次回。
*公益法人祇園祭・山鉾連合会のHP
http://www.gionmatsuri.or.jp/*祇園祭のHP(
八坂神社のHPより)
https://www.yasaka-jinja.or.jp/event/gion/*『京都妖怪探訪』シリーズ
https://kyotoyokai.jp/


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