突然ですが、「外国人参政権」についての記事を書く予定を変更します。
27日で行われた「外国人参政権反対」のデモが行われた際、反対者に対する暴力行為が行われたそうです。
しかも加害者側は、それを悪びれることもなく、ネットで自慢げに話しまくっているようです。
さらに、それに対して警察はろくな取り締まりもしなかったそうです。
私は「外国人参政権」には反対の立場です。
しかしだからといって、このような近代法治国家にあるまじきことを認めるわけにはいきません。
それと同時に、このような暴力的な集団がのさばってきたことに、長きに渡る自民党の売国・エセ保守政権の深い闇を見るようです。
(komichi)

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このところ、なかなか休みが取れなかったり、休みがとれたとしてもオフの付き合いや義理ごとなどで、なかなか記事か書けませんでした。
今日は、久しぶりにゆっくりできる休日。
当初の予定では、
前回記事でも予告しましたとおり、外国人参政権の問題をとりあげるつもりでした。
私は(自他共に認める「左」の人間ですが)外国人参政権には反対の立場であり、その立場から「外国人参政権について」とか、「外国人参政権なるものを自民・民主を含む多くの政党が推進しようとしていることについて」などについての話をしようか、と思っていました。
しかし……。
またもや予定を変更することになりました。
何故なら、「外国人参政権反対」の言説をしにくくなってしまったからです。
その意欲をなくしてしまうような事件が起こったからです。
約束をした読者さんには、大変申し訳ないのですが。
その事件とは、以下の記事の他、ネットのあっちこっちでも取り上げられている事件です。
*白昼の秋葉原で、外国人参政権反対のデモ隊がデモ批判者を集団殴打
(ニューススパイラル 2009年9月29日記事)
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2009/09/post_380.html 以下、そこから引用します。
27日に東京・秋葉原で行われた「外国人参政権断固反対!東京デモ」のデモ隊が、デモの排外主義を批判するプラカードを持っていた男性に対して集団で殴打する様子がYouTubeにアップされ、コメント欄に批判と称賛の声が殺到している。
動画の投稿者によると、デモの最中に「排外主義断固反対」というプラカードを持った男性が現れ、それを発見したデモ隊がその男性を取り囲んで集団殴打したという。また、デモの参加者が書いたと思われるmixi(ミクシィ)の日記には、持っていた杖でその男性を「クリーンヒット」したことを自慢げに報告している。さらにその日記には、「頭を杖で打ち付けられたので、バカになつたかもしれませんが、サヨクか朝鮮人支那人がバカになろうと私には関係ありませんので[引用]」とも書かれている。
デモは「在日特権を許さない市民の会」の主催で行われ、全国各地で同様のイベントが行われている。
外国人参政権反対デモ参加者の証言
http://www.asyura2.com/09/senkyo72/msg/235.html
そして、以下のその動画だそうです。
先に手を出したのは、明らかにデモ参加者(いわゆる「在特会」の人たち)のようです。
これを見た私の率直な感想を申し上げます。
「バカ野郎! 一体、何ということをしてくれたんだよ!?」 こんなことをして、外からどのように思われるか考えなかったのでしょうか?
これでは、「外国人参政権反対」を唱えている方が悪者みたいではないですか! これでは、外国人参政権に「反対」、あるいは「慎重」の人もドン引きでしょう(私もそのうちの一人ですが)。
このような、どう見ても無意味な、よく言っても「やりすぎ」でしか暴力行為を働くこと自体も信じれらない話ですが、それ以上に信じられないことがあります。
このような、本来ならば恥ずべきような暴力行為(テロ行為、犯罪行為)を、自慢げにネット動画にアップするという神経もまた、私にとって……いや、私だけではなくまともな一般市民の感覚からすれば信じられないことでしょう。
しかも「偉大なる日の丸棒を用いて鬼畜支那人にお仕置きします!!」だとか、「こちらの動画で杖で叩いているのが私です。クリーンヒットです」だとか、自慢げに「戦果」を話しているのにも、「アホか? 正気か?」とか、「一体何を考えているのか?」とかいう感想しか持てません。 参考までに、冒頭に上げた
ニュース・スパイラル記事に寄せられたコメントの中からいくつかを紹介します。
おそらくそれが、まともな一般市民の感覚というものではないか、と思います。
面白いと言うより滑稽なものを拝見させてもらった。
理由①:日本の国益を守っている振りをした団体(映像に映っていた団体)が実は外国の扇動組織に操られいることが丸見えである。どう見ても、浅はかな思考により国家騒乱をもくろむ輩にしか見えない。
理由②:順序が逆だろう、勇気ある行動を取っているつもりなら先ずは、日本に対してこれだけ酷いことをし続けているアメリカにかみつくのが筋だろう。弱いものいじめしか出来ない者が勇者気取りするのは見苦しい。もっと誇り高い大和魂をもて。
投稿者: yamato | 2009年9月29日 02:45
「排外主義・差別主義」を主張する極右過激団体、在特会の連中ですね。 この暴徒達が持っているのが、日本の国旗。 その国旗の柄を使って被害者をメッタ打ち。 彼らなりの有用な国旗の使い方なんでしょう。
投稿者: PACO | 2009年9月29日 03:21
まるでネオナチですね。私は参政権には慎重な立場ですが、動画のように恫喝や暴力で攻撃したり、またネットでそれを賞賛して煽ったりする手合いにはまったく同情できません。むしろ敵です。万世橋署はちゃんと彼らを逮捕したんでしょうか。絶対逮捕すべきです。治安のためにも、言論の自由を守るためにも。
投稿者: HOMURA | 2009年9月29日 05:20
デモは民主主義で認められた市民の権利です。
が、そこで手を出してしまった彼らは自らの正当性の無さを証明してしまった。
これは中国で日常のように行われている暴動と何が違うんだろう?
全く同じです。
このように人権を踏みにじる連中は、参政権に賛成も反対もなく、厳しく処罰すべきです。
警察は何をやっているのでしょう!?
麻生太郎邸に行くだけで逮捕されるのに、これで警察が動かないのは知ってて見ぬフリか?
この動画は海外の人にも見れているでしょうから、同じ日本人としてとても恥ずかしいです。
願わくば、この動画のせいで治安に問題ありと判断され、オリンピック候補地に落選するように。
投稿者: 八誠 | 2009年9月29日 06:09

そういえば以前にも、今回の記事と同じようなことがありました。
今年の8月15日、靖国神社で右派・保守系メディアとして有名な「チャンネル桜」の水島聡氏らが、田母神演説に批判的な発言をした外国人男性に対して暴力をふるったという事件がありました。
弊サイトでも、
8月22日記事でも少し触れた(記事の末尾に動画を埋め込んだ)だけですが、ネットの各所で大騒ぎになりました(警察やマスゴミはろくにとりあげなかったようですが……。
、
その時の画像は、「著作権」を理由にしたチャンネル桜側の要求によって削除されたようですが、その時の画像は以下にも残っていました。
アップした後、大問題になってチャンネル桜側はその動画を削除させたようです。
「反日勢力が、この問題を利用して我々を攻撃しようとしている」とか……。
しかし、私は疑問に思うのですが、そんなこと当初から考えられたことだと思うのですが?
ちょっと考えれば、不特定多数が閲覧できる場所であのような動画を公開したら、大騒ぎになるのは十分に予測できたのではないか、と思うのですが?
それを、大騒ぎになって「やばそうだ」と気付いてから、「著作権」を理由に削除ですか?
一度ネットに流したものは、完全に消すのは不可能か、極めて困難だということぐらい、ほとんどのネットユーザーならわかることでしょう。
失礼を承知で言わせてもらえば、もうただのアホか、後先のことを何も考えていないとしか、私には思えないのですが……。
今回の暴力デモの動画も、騒ぎになった後から、「著作権」を理由に消しにかかるのでしょうか?
動画を紹介したブロガーを脅迫して回るのでしょうかね?
ご苦労なことだと思いますが……。
それ以前に、そんな暴力行為をはたらく必要はなかったでしょうに……。
今回の外国人参政権反対デモの一件でも、抗議者を無視してデモを続ければよかったに。
8月15日の靖国の件にしたって、「帰れ」と言って追い返した時点で、そのまま立ち去らせて「反日外人を追い出した」ということにしておけばよかったと思うのですが。
それでも暴力行為を我慢することが、どうしてもできなかったのでしょうか?
だとすれば、社会人として最低限度の理性や遵法意識すらはたらかせることすらできなかった、随分と幼稚で危険であるといわざるをえないでしょう。
あるいは……。
もしかしたら彼らは、ただの「アホ」や「基地外」ではないのかもしれません。
この2つの事件(今回の暴力デモ事件や、先月15日の靖国でも騒動)には、もうひとつ共通点が見られます。
それは、どういうわけか警察が、暴力をふるった側を取り締まるどころかその味方をしているように見えることです。
以前から、警察の(いわゆる)右翼団体への甘さや、両者の癒着などが噂されてきましたが、それを匂わせるような出来事でもあります。
また、テレビや大新聞でもこのような問題がほとんど報道されていないようなのですが。 そういえば以前から、私も疑問に思っていたことがありました。
街中を大音量を出して走り回るいわゆる「街宣右翼」ですが、一般人があのようなことをやれば道路交通法にひっかかって捕まえられるでしょう、普通は。
しかし、何故か彼らはなんのおとがめもなし。
また、何かのデモに参加したことのある人なら、経験された人もおられるかもしれませんが……。激しい罵声を浴びせ、運動を妨害しようとした「右翼」集団を何故か警察は取り締まろうとしない。
通常のデモ活動などの運動は、所轄の警察署長の許可を得なければなりません。逆に言えば、
所轄警察署長の許可を得ている通常のデモ活動などは、「憲法でも保障された国民の権利」であるわけで、それを不当に、暴力的に妨害することは「重大な権利の侵害」であるわけです。 ちなみに私は、過去に道路工事などの交通誘導警備員の仕事をしていたからわかるのですが。もし、「工事車両を先に通すため」だとか、「工事の作業に邪魔だから」などの理由で、デモ隊の進路を遮ったり、デモ隊の流れを途中で分断したりすれば、あとで大変なことになってしまいます。デモ隊の参加者から「デモを妨害した」などと訴えられでもしたら、ほぼ確実に警備員側が負けてしまいます。それは警備員時代に私が受けた「新任教育」及び「現任教育」等でもしっかりと教えられました。
つまり、「デモを不当に、暴力的に妨害する」などというのは、法的に見ても極めて重大な行為なのです。(ただし、靖国の一件のようにちょっと抗議の発言をしただけとか、今回の件のように反対意見のプラカードを持って立っていただけというだけでは、法的責任を問うのは難しいでしょう)
にもかかわらず、いわゆる「右翼」や、過激な右翼的集団の違法行為の数々を、警察はろくに取り締まらない。これはどういうことでしょうか? また、ネット活動においても、「ネット右翼」と呼ばれる人たちの中には、いくつもの違法行為を犯し、複数の被害者から警察へ訴えられているにもかかわらず、何故かまともな刑罰を受けることもなく、悪事を続けている者も時々見かけました。
例えば、過去に弊サイトで何度かとりあげた
「中畑(=redpurge200l)」という悪質行為の常習者などもその一例です。
脅迫や強要など普通なら犯罪に問われそうな行為を繰り返しているにも関わらず。被害者の中には、実生活に支障をきたした人や、欝やノイローゼのような状態に追い込まれた人もいるのに。さらに、複数の被害者から警察へ訴えや被害届等が出ているにも関わらず。
どういうわけか、まともな刑罰をうけることもなく、悪事を続けてきました。
一度、ブログISPである「Yahoo!」からID削除という処罰を受けたようですが、その後も中畑(=redpurge200l)は、「Yahoo!」で別IDを作って、他の「Yahoo!」系ブロガーに対する悪質かつ執拗な言論妨害行為を続けました(その後もしこの悪質行為者が、その悪事や犯罪行為にふさわしい刑罰を受けたというのなら、こちらまでご一報ください)。
これに関して、やはり冒頭に上げた
ニュース・スパイラル記事に寄せられたコメントの中から、気になるコメントをひとつ見かけましたので、引用・紹介します。
<日本の闇の権力>
昨日、たまたまIZAblogで、当該のデモに参加した人のサイトを見ました。
西村修平氏が「こちらからは手をださないが、万が一、抵抗があったら思い切りやってしまいなさい」との趣旨の発言をしたそうですね。
警察が右翼に寛容なのは、右翼の大物が政財界に君臨し、警察トップとの繋がりがあるからではないでしょうか。
麻生政権下において面白い逸話が報道されました。麻生氏が組閣で川村氏を官房長官にしようとしたら、漆間氏が「彼は止めた方がいい、左翼に知り合いがいますから...」と述べたとか。一笑にふされたようですが、そういう人が、警察庁のトップだったりするのです。
東西冷戦が終って久しいのに、頭の中は70年安保闘争時のままで、自民党政権下では、右翼の大物(例えば小佐野氏とか)と政治の中枢が深くコミットし、財界も巻き込んで一体化していた時代もあったのだと思います。
私の卒業した大学の右翼組織のトップは広島県警と右翼系やくざからスカウトがきて警察官になりました。
警察は、学生運動時代にデモ隊の攻撃に右翼学生が共に闘い助けて貰った恩義があります。私の友人はデモに参加し、右翼学生に強姦されて自殺しました。もちろん警官は見て見ぬふりだったそうです。
投稿者: em5467-2こと恵美 | 2009年9月29日 10:44
引用、ここまで。
「この日本社会及び、日本のネット社会は、何かがおかしい」とは思ってはいましたが……。
つまり……。
いわゆる「右翼」、疑似右翼の暴力集団は、警察やマスゴミなどの権力とも癒着した犯罪集団であるという可能性も考えられるわけです。 決して誇張や単なる妄想でもなく、そう考えなければ説明がつかないことがたくさんあるのです。
だとすれば、先月15日での靖国の一件や、今回の暴力デモでの彼らの言動にも、納得が出来ます。
彼らは、ただアホで暴力的なだけの集団ではない。
「自分たちは権力によって見逃されている(守られている)」だとか、「多少の無茶をやっても自分たちは罰せられることはない」などということをわかった上でやっている、「確信犯」でもある可能性も考えられるのです。
こちらの外部記事でも紹介されている『簡単な10のステップで実現できるファシスト・アメリカ(ファシスト日本?)』の中のひとつに、
「3 暴漢カーストを育成する」という項目があります。
以下、その一部を引用します。
私が「ファシスト移行策」と名付けたものを狙う指導者が、開かれた社会を閉じようと望む場合、連中は恐ろしい若者で構成された民兵組織を送り出し、国民を威嚇する。黒シャツ隊員は、イタリアの田舎を歩き回って共産主義者をぶちのめしていた。ナチ突撃隊員は、ドイツ中で、暴力的な集会を開いた。こうした準軍事的組織は、デモクラシーにおいて、特に重要だ。為政者は、国民が暴漢の暴力を恐れることを必要としているので、為政者には、告発の恐れがない暴漢が必要なのだ。
おそらくは、ネットでもリアルでも、暴力的な疑似右翼・自称愛国者集団などは、ここでいう「暴力カースト」としての役割を与えられているのではないか。
「黒シャツ隊」や「ナチ突撃隊」などと同じような歴史的役割を果たそうとしているのではないか。 そんな気が私にはするのです。
さて、また長くとりとめのない文章になってしまいましたが、そろそろ結論……というか、最後にどうしても言っておきたいことを申し上げます。
このような、偏狭かつ暴力的で、危険な連中の悪事を、このまま野放しにしてはいけない、ということです!
民主主義どころか、近代法治国家の原理原則にも相容れないこのような集団をこれ以上、日本社会でのさばらしてはいけないのです。
その悪事は、白日の下に暴かれ、追求されなければなりません。
新政権には、このような自民党長期政権の負の遺産も暴いて、厳しく追求していただきたいものです。
それに加えて。
その正体が何者であれ、このような連中や、あるいは彼らを利用している人たち、彼らが持ち上げようとしているような人たちには、権力を持たせてはいけないということです。
何故なら、そのような人たちが権力を握ったらいかに悲惨なことになるかは、古今東西の歴史が証明していますから。 確かに、民主党を中心とした新政権にもいろいろ問題はあるでしょう。
しかしだからといって、こんな危険な連中や、彼らのような人たちが持ち上げようとする人たちにだけは権力を与えてはいけないと、私は思います。
そんな卑劣で悪質な連中が権力を握ればどうなるか……ちょっと考えれば想像がつくでしょうから。
それだけ申し上げて、今回の記事を終えたいと思います。
追記: なお、本来の私は(ネットでもリアルでも)卑劣な暴力的行為をする人たちを「右翼」と呼ぶことには、正直抵抗があります。
何故なら、本来の「右翼」や「保守派」という人たちは、もっとフェアで真面目で、日本人の美徳の数々を備えた人たちであると、私は考えるからです。
現にこの私も、立場や思想信条等は違っても、そういったフェアで真面目で、礼儀正しく、人間として信用・尊敬できそうな人たちを何人も知っています。
そういった方々とも、コメントやTBのやりとり等で意見交換をしたことも、過去にはありました。
卑劣で悪質、暴力的な言論妨害・封殺行為をしているような人たちは、「右翼」とか「保守派」というよりもみむしろ、
「狂信者」とか、
「権力をカサに着たただのゴロツキ・犯罪者」などと言った方がいいのではないか、と思います。
ただ、本記事に限っていえば、文を進めるために便宜上「右翼」とかいう言葉も用いたことを、ご理解・ご容赦のほどをいただきたいと思います。

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