先月衆議院選挙の結果は、「自民・公明大敗。民主圧勝」という結果に終わりました。
100%完全な結果ではない。
まだまだ問題を抱えたまま。
しかしそれでも。
今回の結果は、自公政権による「対米売国」「市場原理主義」路線に踏みつけにされてきた国民・有権者の勝利であり、前進であり、決して否定的にとらえるべきではない。
そのように私は申し上げたいのです。
(komichi)

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また急に多忙になったのと、ここ何年間の目的を達したことでほっとしすぎてしまったのとで、また更新を先延ばしにしてしまいました。
先月30日の衆議院選挙は、「自公大敗、民主圧勝」の結果となりました。
事実上半世紀も続いてきた自民党政権が、ようやく終焉を迎えたようです。
思えばここまで来るのに長かった。
あの郵政選挙の悪夢から4年。
その後は、当初ほぼ予想したとおり、恐ろしいスピードで「対米売国」と「一億総貧困化・負け組化」が進行し、日本の国と社会は深刻な損害を受け、一部の勝ち組・エリートを除いた多くの日本国民が塗炭の苦しみを味わい、日本の民主主義が何度も重大な危機に晒されることになりました。
「うわっ、大変だ。何とかしたい。でも、どうすればいいんだ!?」
あの時はそんな不安と恐怖を抱えていました。
が、当時のネット社会は、小泉自民党に好意的な言論がまだ圧倒的多数を占めていました。ネットサーフィンで政治関連のサイトを回っても、いわゆる「右」の立場や、小泉自民党に好意的なサイトの方が多く、逆に「反自民・反小泉」の立場の言論を探す方が難しかったのを覚えています。俗に「ネット右翼」などと呼ばれる連中も、当時はまだ勢いがありました。
そんな中でまずは、考えや志を同じくする人たちを必死で探すことから始めました。
「おそらく自分ひとりでは何も出来ない。まずは、少しでも連帯できる相手を探そう。そうして少しでも自分たちの発言力・影響力を少しでも高めよう」と。
そしてさらに。
某悪質工作サイトの連中など、自民党政権の尖兵とも言うべきネット屑・ネット工作員どもの攻撃も受けました。
一時は本当にサイト閉鎖の危機にまで追い込まれました。
一方、彼らの攻撃に必死で耐えながらも、彼らの手口や性質、弱点などをじっくりと観察し、その対処法を考え出しました(それらが弊サイトの「荒らし対策考」のカテゴリーの記事に残っています。興味ある方や、荒らしなどの悪質行為にお悩みの方は、一度読まれてはいかがでしょう?)。
そして4年近くの年月が経ち、ようやくここまで来ました。
ついに自民党政権は、自らが踏みつけにしてきた日本国民の怒りと審判を受けて倒れました。
実に感無量です。
しかしながら。
「この結果を素直に喜べない」という意見もあるようです。
かく言う私も、「100%単純には喜べない」と考えています。
もっと言えば、政権交代を望んでいた大半の人たちも(よほど熱狂的な民主党支持者ではない限りは)、そう思っているようです。
何故か。
その理由を、以下にいくつかあげて見ます。
(1):自民党の中でも、最も退場させるべきだった駄目議員を落とすことができなかった
(2):マスゴミやアメリカなど、自民党政治を支えてきた「真の抵抗勢力」が国民のための改革を妨害しようと今もあがいている。
(3):「圧倒的多数をとった民主党をそもそも全面的に支持・信頼できるのか?」という疑問。 この3点について述べていきます。
(1):自民党の中でも、最も退場させるべきだった駄目議員を落とすことができなかった まず残念だったのが、これです。
確かに自民党・自公政権は、歴史的な大敗をしました。
しかしながら、
最も落選させるべき……自民党及び自民党政治の最も悪いところを象徴するようなどうしょうもない議員が何人も生き残ってしまいました。 以下、そのうちの何人かをあげます。
*森喜朗 元首相で、自民党の中でも「対米売国」「市場原理主義」を推し進めてきた征倭会(もとい、清和会)のドン。
「大阪は痰ツボ」だとか、「日本は神の国」だとか、「子どもを一人も産まなかった女性が自由を謳歌して、老後は税金で面倒を見ろというのは本当はおかしい」だとか、「派遣で国会議員の資質が備わるのか」など、時代錯誤で差別意識丸出しの問題発言を繰り返してきた人物。
また、2001年2月のえひめ丸事件では、当時首相であり、重大な問題であるにも関わらずゴルフで遊び続けて、後に大きな批判を浴びて首相辞任にまでつながった話は有名。
政治家として、指導者として以前に、社会人として問題がある人物なのは明らかなのだが、このような人物がその後も最大派閥の領袖として影響力を持ち続けているところに、自民党という組織のどうしょうもなさが表れている。
*麻生太郎 もう言うまでもない駄目首相。
ただ単に、「常用漢字が読めない」という無知だけでなく、
無知と鈍感と傲慢と差別意識丸出しの問題発言をいくつも繰り返してきた人物。
世間知らず・苦労知らずの世襲ボンボンが、いかに我々一般大衆を踏みつけにしたあげくに蔑んでいるか。
そのような人物がリーダーとなる自民党という組織がどんなものか。
その典型例とも言える人物。
にも関わらず、何故かネットではこの人物を擁護したり、持ち上げたりする人たちが多いようだ。
*中川秀直 「今年2月14日のローマ泥酔恥さらし会見」で問題になった中川昭一が、密かに「中川(酒)」と呼ばれていたのに対し、「中川(女)」などと呼ばれていたエピソードは有名。
2000年、内閣官房長官の立場にありながら、愛人とされる(覚せい剤取締法違反容疑のあった)女性に「警視庁保安課が内偵捜査している」ことを漏らすなどという、国家公務員法違反にあたる行為がバレて辞任に追い込まれる。 この一件だけでも政治家失格なのだが、いくつもの不祥事や疑惑にまみれている。
にもかかわらず、その後も政治家として活動を続け、自民党や征倭会の要職にも就任。
今回の衆議院選挙では、小選挙区制で落選するも、比例区でゾンビの如く復活当選してきた。
*小池百合子 「政界渡り鳥」とか「政界一の尻軽女」だとか言われている人物。
この人の経歴(というか、無節操な政党渡り歩き遍歴)を振り返ってみれば、そのあだ名の理由も、彼女がどのような人物であるかもよくわかる。
要するに、
実績や見識でよりも、その時々の強者や声のでかい者たちに要領よく擦り寄り、媚びへつらっていくという世渡り術によってのし上がってきたような人に過ぎない。
持ち前の世渡り術で「私は日本のライス、マダム・スシ」などという売国・国辱的な発言までしでかし、対米売国を推進する立場を明確にした。
今回の選挙では、小選挙区で落選したが、比例区でゾンビのように復活当選。
時々そのような女性は居るようだが、問題はこのような人物が、環境大臣や防衛大臣など政府の要職に就いてしまったことである。
「男や世の中をなめきったような性悪女がのさばるのは、そのような女をありがたがる情けない男どもが居るからだ」というのが私の持論であるが、小池や畑恵、丸川珠代ような女性を議員に就かせてしまったことは、
自民党が「情けない男の集団」であることを証明している。
他にも、今回の選挙で生き残ってしまった自民党の問題議員は何人もいる。
“小泉の偉大なるイエスマン”“堀エモンの父”から、“オホーツク武部党”になった(笑)武部勤。
偏見や不見識丸出しの問題発言を繰り返してきた、征倭会の町村のブタ化……っと、誤変換(笑)。もとい町村信孝。
大手消費者金融から献金を受け、悪質な取立て等で問題になった旧日榮を持ち上げた疑惑だけでなく、違法寄附金受領などいくつもの疑惑にまみれた京都の汚点・伊吹文明。
事務所焼き討ち疑惑や、
「マルチ会社の幹部待遇」でマルチ擁護の国会質問をしたなどのいくつもの疑惑にまみれた野田聖子。 などなど。
他にも何故か生き残ってしまった自民党駄目議員は何人も居るのですが、長くなるので、あと一人だけあげておきます。
「こいつこそが最悪」「こいつだけは、どうしても見逃せない」「こいつだけは、絶対に落選させるべきだった」という人物。
それは……
*安倍晋三 元首相。元官房長官。
首相在任中には、いくつもの強行採決を行い、共謀罪、著作権の非親告罪化などの悪法案を持ち出したりして、日本の民主主義を危機に陥れた。
また、「残業代ゼロ法案」や「BSE特措法」などによって、国民の生活と安全までもを脅かそうとした。
マスゴミなどによって偽造された「さわやかな」イメージとは異なり、
耐震偽装をしたアパグループとの怪しい関係や、
反日カルト集団・統一協会との(祖父・岸信介の代からの)怪しい関係など、数え切れないほどの黒い疑惑にまみれている。
なお、「ネット右翼」とも呼ばれる工作員や悪質行為者たちが、統一協会や安倍晋三をほとんど批判しない(それどころかしばしば擁護し、持ち上げてきた)ことから、
「ネットの闇勢力(及びそれに連なるカルト集団)と安倍晋三とは、浅からぬ関係にあるのではないか?」と、私は疑っている。
戦後、元戦犯の祖父・岸信介が自分の保身と権力維持のために、日本の国と国民をアメリカとそれに関係する闇勢力に売り渡してしまった。おそらくは、その時から構築されていた(様々な闇勢力との関係も含む)売国利権構造をほぼそのまま継承したものと思われる。統一協会等との関係も、その一部と考えられる。
その意味でも、自民党の……戦後日本の負の遺産を象徴する人物の一人であり、日本の未来のために絶対に退場させなければならない人物の一人でもあったのだが……。
開票速報が始まってすぐに、このような人物に「当確」が出るとは……一体、どういうことだろうか?
以上。
ここまであげただけでも、本当にろくでもない、どうしょうもない議員ばかりが生き残ってしまいました。
おそらく、これから先もこのような人たちばかりがのさばってしまう自民党という組織もまた、本当にどうしょうもないと言わざるを得ません。
いや。むしろ選挙の結果によってさらに駄目な政党になってしまった。
「自民党には何年かは野党として頑張ってもらいたい」とか、「民主党が駄目なら、また自民党に政権を戻せばいい」と考える方々もおられるようですが、「そんなもん、生ぬるい。もう自民党は潰すしかない」と私は思うのです。
こんな政党を、もう二度と政権の座につけてはいけない。一度瓦解させるか、落ちるところまで落として、きちんとした保守政党を再構築するまで、決して油断してはいけないでしょう。
っと。
長くなってしまいましたので、今回はここで一旦きります。
次は、
(2):マスゴミやアメリカなど、自民党政治を支えてきた「真の抵抗勢力」が国民のための改革を妨害しようと今もあがいている。
(3):「圧倒的多数をとった民主党をそもそも全面的に支持・信頼できるのか?」という疑問。の2点についての話をしたいと思います。
ただ、今回の最後に。
ひとつだけお断りさせていただきます。
確かに、いろいろ問題や今後への課題を残した選挙結果ではあった。
しかし、それでも日本の国民・有権者が自らの意思で勝ち取った勝利であり、まだ道半ばとは言え、大きく意味のある前進であった。
決して否定的・悲観的に見るべきではない。
それだけは、私は言いたい。
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