「三人言いて虎をなす」
この言葉通り、どんな嘘や言いがかりでも、多数の人間が大音量で宣伝し続ければ、真実らしく思えてくるというものです。
自民党とグルになった検察やマスゴミなどが、政権交代を阻止するために仕掛けてきたのも、こんな手口だったようです。
我々は、このことをよく覚え、理解しなければならないでしょう。
このような『物量作戦』に負けてはならないでしょう。
(komichi)

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中国の有名な古典のひとつ『韓非子』(内儲説・上)に、こんな話があります。
昔、古代中国の魏の国の太子が趙の都・邯鄲に人質として出される時のこと。
その時に太子と同行することになった重臣の一人が、魏王と次のようなやりとりをした。
重臣「誰か一人が『街中に虎が出た』と言ったら、陛下は信じられますか?」
魏王「そんなことがあるわけないだろう。信じるものか」
重臣「二人の者がそう言ったら、信じますか?」
魏王「信じれらない」
重臣「三人の者が口を揃えて同じことを言ったとしたら?」
魏王「それならば信じてしまうかもしれない」
重臣はこう続けた。
「街中に虎が出ることなどありえません。それなのに陛下は、三人が同じことを言ったら信じてしまうかもしれない、と仰る。私がこれから行く邯鄲は遠く離れたところです。そんなところへ行ってしまう私のことを、留守中に悪く言う者は、三人どころではないでしょう。どうか、このことをお忘れにならないでください」
重臣はそう言って念を押した。
にもかかわらず、その重臣が魏に戻ってきた時には、魏王は讒言に惑わされていたため、その重臣は二度と魏王にお目通りを許されなかったという。
この話から、「三人言いて虎をなす」という言葉が生まれたそうです。
複数の人から、繰り返し何度も聞かされていると、いつの間にか、どんな嘘でも真実に思えてくる、という話です。
さて、何故私が、冒頭からこんな話をしたのか。
弊サイト読者の皆さん、友好サイトの皆さんや、自エンドTBに参加されている皆さんの中には、お気づきの方もおられるでしょう。
そう。
つい最近も、「三人言いて虎をなす」と同じような、日本中を騒がした事件・騒動が起こったのです。
それによって、一人の政治家の政治生命が危機に追い込まれ、それまで盛り上がっていた政権交代のムードが壊されかけた事件が。
転職して以来、急に超多忙になって、ネットにかまっていられる時間が激減したため、
前回記事より2ヶ月半ほども記事更新を停止していました。
しかしその間にも、大きな変化が起こっていました。
私もそれについて取り上げたかったのですが、なかなか時間もとれず、またそれだけのバイタリティもわきませんでした。
さて本題。
もうご存知の方も多いと思いますが、小沢一郎・民主党前代表の公設秘書・大久保氏が西松建設の献金問題に関して、「政治資金規正法違反(政治資金収支報告書の虚偽記載罪)」の容疑で逮捕されて以来、民主党がマスゴミをも動員した執拗かつ大規模なバッシングに晒され、小沢前代表が辞任に追い込まれ、せっかくの政権交代の気運がぶち壊しになってしまったという一連の騒動です。
この一連の検察やマスゴミなどの動きには、当初から
国策捜査・報道ではないか?」という疑念が、多くの人々の間でささやかれていました。
その疑問点を、今思いつくだけでもあげてみると、以下のとおり。
(1)何故、選挙も政権交代も間近と言われていた今の時期に、しかも最大野党勢力の党首を狙い打ちにするようなことをするのか? という疑問。
(2)専門家も指摘していたように、本当に「政治資金規正法違反」に問えるかどうか、疑問。
(3)自民党側にも、西松献金と関わりのある政治家が何人も居たにも関わらず、何故かそちらの方への捜査や報道はほとんど見られず、事実上放置されてきたのは何故か、という疑問。
(4)捜査が始まって間もない段階で、漆間官房副長官(元警察庁長官)が、「自民に波及する可能性はない」などと、「国策捜査」をしているとしか思えないような問題発言をしでかした。
(5)「○○関係者によると……」などという形で、「検察リーク」としか思えないような情報が、何故かマスコミに次々と流されたり(「小沢=悪」という方向へ世論操作・誘導するために意図的に流した疑いが濃厚!)
(6)この「国策捜査・報道」が大々的に流された一方で、「西川善文・日本郵政社長が告発された事件」や、「郵政民営化に関して、竹中平蔵・日本経済研究センター特別顧問(元財務相)が国会への参考人招致からトンズラした事件」など、他の重要な政治的問題が、テレビ・大新聞にロクに報道されなかった疑問。 などなど。
それぞれの詳細については、長くなってしまう上に、既に他ブログでとりあげられているので、ここではざっと箇条書きするだけにします。
それでも、ざっとこれだけの疑問点や不自然に思える点が出てきます。
多くの人たち……特に政権交代を望み、既存のマスメディア(テレビ・大新聞など)以外の手段で情報を集め、考えている人たちは、すぐにその怪しさに気がついたようです。
そして、
「検察(などの官僚)やマスゴミと共に、政権交代の可能性を潰すため、西松献金問題をネタにした怒涛の如き世論操作・誘導を仕掛けてくるだろう」という予想をし、それに備えるように訴えかけてきました。

実はこのような手口を使うのは、マスゴミだけではありません。
弊サイトでも何度かとりあげたネット上の悪質行為者たち(「ネット屑」「ネット工作員」などとも私は呼んでいますが)が、特定の相手に対して怒涛の如き中傷攻撃を行い、そのマイナスイメージを広くネット社会に広めようとする。
多くのお仲間や同調者などとも組んで、ネットの各所で、標的とした相手へのネガティヴ・キャンペーンを行う。何人ものネットユーザーが、大量の情報を流しているため、いかにも圧倒的多数の人々が、標的となった人物を非難しているかのように見えてきます。
そして「三人言いて虎をなす」と言うように、それに影響されて、中傷を真に受けてしまう人も出てくるわけです。
そうした彼らのやり口のことを、
『物量作戦』とも私は呼んでいます。
もっとも、ネット上の悪質行為者たちが行う
『物量作戦』というのは、ネット社会において見かけほど大きな影響力を持つものではないのです。それも
過去記事でとりあげたとおりです。
ですから、しっかりとした荒らし対策をしていれば、あまり恐れる必要のないことなのです。

しかしながら、
自公政権や官僚などとも結託したマスゴミが行う『物量作戦』は、ネット上の悪質行為者たちが行うようなショボいものではなかった。「安心して無視して良い」というものでもなかったようです。 「小沢=悪」というイメージを広めるための、執拗かつ大規模なキャンペーンを広げるにつれて……世論も次第に揺れ始めたようです。
最初のうちは、「小沢氏は辞任すべきではない」という意見が大勢を占めていたようでしたが、ネガチィヴ・キャンペーンが続くにつれて、次第に「小沢辞任すべき」「辞任はやむをえない」という方向に傾いていったようです。
まさに、「三人言いて虎をなす」の言葉どおり、マスゴミの圧倒的な物量による世論操作・誘導にのせられてしまった。我々のように、ネットなどマスゴミ以外の情報源(判断材料)を持っている人ならともかく、テレビ・大新聞以外の情報源を持たない人も多いようです。後者の人々は、そう傾かざるを得なかったのか……?
もっとも、そういったマスゴミの「世論調査」なるものも、いろいろと怪しいところがあって、そのまま信用してもいいのかどうか、疑問がないわけでもありませんが……。
ただそれでも、民主党内の一部議員などは一般の視聴者大衆以上に動揺してしまったようです。それで、本来ならば、法と正義を濫用した検察とマスゴミの横暴に毅然と立ち向かうべきだったのが……それができなかった。
それどころか、外部の不当な圧力に同調してしまう者まで現れるという体たらく。
あるいは、自分だけいい子ちゃんになって保身を図ることしか考えていないヘタレだったのか?
根性の座っていない甘ちゃんや、喧嘩や修羅場に慣れていない苦労知らず秀才坊ちゃん・嬢ちゃんばかりで、プレッシャーをかけられて弱気になってしまったのか?
あるいは、最初から政権与党側とグルか、利用されているだけなのか?(いわゆる「前●グループ」とか)
いずれにせよ、この一連の騒ぎとその経過によって、戦後自民党政権を支えてきた官僚やマスゴミの力を見せつけられることになってしまいました。
それと同時に、
「検察(を含む官僚)やマスゴミなども自民党とグルであった、彼らもまた自民党政権を支え、国と国民の財産を食い物にする側であった」ということが……極端に言えば、そういう事実がより一層明らかになりました。
しかしそれでも、「政権交代が必要である」という、国民の圧倒的多数の意思は最後まで変わらないようです。
麻生政権の不支持率は、一連の騒ぎの前後では、あまり変わりませんでした。
特に、(小沢前代表が一旦は代表を辞任しても)民主党の新党首が決まってから、民主党への支持が回復傾向になったことも。
「民主党は100%完全に支持・信用できる」というものではないにしても、私はここに、明日への希望を見出すことができると思います。
今も、(特に「蛆3K」など)マスゴミは、何かと理由をつけては、民主党叩きをしているようですが。
しかし、そんな『物量作戦』に惑わされ、負けてはなりません。
これは、小沢氏だけの、民主党だけの問題ではないのですから。
自民党政権と、それを支えてきた「政・財(財界)・官(検察を含んだ官僚)・報(マスゴミなど)・外(アメリカなどの外国)」の利権複合体。
つまり、戦後日本を長く喰い物にしてきた勢力の呪縛から、国民大衆が抜け出せるかどうかの一大決戦でもあるのですから。
そのための決定的な一歩を踏み出せるか、それともこのままボロボロになるまで喰い物にされ続けるかどうか、の瀬戸際でもあるのですから。

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