あの老舗プロバイダーのニフティが、重大な過失を犯してしまったようです。
なんと、中傷被害を訴えていたブロガーの個人情報(住所)を、中傷行為を行っていた悪質行為者本人に漏らしてしまったというのです!
これによって、一人のブロガーのネットで発言する権利だけではなく、リアルでの生活や、家族の人たちの安全等も脅かされかねない状況になっているようです。
当初の予定では、
前々回と
前回に続いて、ネットでの悪質行為者の恐ろしさや注意すべき点について述べるつもりでしたが、予定を変更してこの出来事についての話をします。
いや……。
この問題も、関連する問題……ネットの言論問題を考える上で見過ごすことのできない問題であると考え、弊サイトでも急遽とりあげることにしました。
その意図がどう出れ、今回ニフティがしてしまったことは、悪質行為の被害者を二次被害に遭わせようとするもの、あるいは悪質行為の被害者に泣き寝入りを勧めているも同然のことです。
そのようなことが許されてもいいはずがありません。 (komichi)

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今回は、
前々回と
前回に続いて、ネットでの悪質行為者の恐ろしさや注意すべき点についての話をする予定でした。
しかし急遽予定を変更します。
弊サイトとも相互リンクを結んでいる『愛を知らなければ』のkazitiさんが、大学教員を自称する人物(注:kazitiさんは「守銭奴」と読んでいますが)により、勝手に実名まで晒されながら、「前科者」「帰化人」「社会への適応障害」「障害年金をもらっている」「社会への適応障害」「実生活でも破綻」「嫁さんと子供に逃げられ」などの中傷を受けました。
さらにkazitiさんが「いかなる根拠で、これらの中傷を行うのか?」という質問を出さられたにも関わらず、問題の自称・大学教員氏はこれに答えませんでした。つまり、まともな根拠なく悪質な中傷行為を……しかも相手の実名まで晒しながら続けていたということになります(注1)。 問題の人物が、実際にどのような中傷をしたかは、
kazitiさんのサイト記事中にあるリンクからご覧いただきたいと思います。
さらに問題なのは、kazitiさんが問題の中傷記事へ削除要請をISP・ニフティへ出した際に、
何とニフティは、kazitiさんの個人情報(住所と電話番号)を、本人の承諾もなしに、悪質な中傷をした人物に漏らしてしまったという信じられない大失態とやらかしてしまったようなのです。
その中傷者は(現在は削除したものの)、その個人情報を自分のサイトで公開してしまったようです。
以前から弊サイトで何度も主張してきましたように、悪質行為の常習者たちは、他人を中傷し、追い詰めるためならば、いかなる卑怯な行為もしかねないような人たちです。
例えば、
ヲチ・攻撃対象だけでなく、その周りの人たちや無関係の他人まで被害に遭わせるなどという、卑劣極まりない方法をしばしば使います。
そのような人たちに住所や電話番号などの個人情報を知られたらどういうことになるか……想像がつくでしょう。
つまり、ニフティのやらかした失敗によって、kazitiさんのブロガーとしての権利が脅かされているだけではなく、リアルでもkazitiさんとそのご家族が危機に晒されかねないような、深刻な状況に陥ってしまった。そういうことを意味します! そのような悪質行為者の卑劣な手口によって、ネットで中傷されるだけではなく、リアルでの生活にも深刻な支障をきたすようになったり、ひどい場合にはそれで職場を辞めざるをえなくなったなどの事例まで、現実に発生しています。
以下、そのことを訴えたkatiziさんの記事を紹介します。
守銭奴とニフティを訴えることにした
(『愛を知らなければ』2008年4月10日記事)
http://revolt.cocolog-nifty.com/love/2008/04/post_74c8.html全面戦争になってしまったな、守銭奴。
俺の個人情報がニフティの重大な過失によってキサマに知られてしまったようだが、それでいい気になってるなよ。訴訟でキサマの正体を把握し、キサマの蛮行をキサマの勤務先やその他へ知らせるつもりなので、腹をすえとけよ。
読者・同志の方々へ。
「愛を知らなければ」はなくなるかもしれません。
これまでの記事をご覧いただくとおわかりになると思いますが、私は守銭奴から根拠のない誹謗中傷を受けていました。それに対抗すべく、守銭奴ブログの削除を求めて、プロバイダーであるニフティ株式会社に対し、プロバイダー責任法に基づく「侵害情報の通知書」を私は提出いたしました。その中で私が守銭奴に対して開示してもよいとしたのは、
・氏名
・(権利侵害情報が)掲載されている場所
・掲載されている情報
・侵害されたとする権利
・権利が侵害されたとする理由(被害の状況など)
以上の五点のみです。
ところがニフティ株式会社は、私の住所や電話番号等を記載している箇所をも守銭奴に開示してしまったのです。
これはプロバイダーとして重大な過失であることは疑いようもありません。そして守銭奴はこれを使って汚い行為(脅迫)に及んでおります。
私は今後、守銭奴とニフティ株式会社を法廷に訴え、裁判を戦うつもりです。その戦いの一つの結果として、ニフティ株式会社はこのブログを削除することが考えられます。
ある日突然このブログが消されていても、事情は以上の通りですから、私が自らブログを閉じたのではないことをご理解下さい。
なお、事の経過につきましては、このブログがある限りこの場でご報告いたします。
この騒動は現在も続いていますが、katiziさんの訴えに対するニフティの回答も、私にとっては疑問だらけのものです。
失礼ながら、確かにkazitiさんのものの言い方等にも問題がないわけではないでしょう。
しかしながら、kazitiさんの記事を「必要でもなく、相応しい表現でもない、品性に欠ける言葉を用いて罵る内容」だとし、さらに「判例上、侮辱の成立が認められ、不法行為として損害賠償が命じられています」とまで言う一方で、問題の人物の中傷に対しては「権利が不当に侵害されていると信じるに足りる相当の理由」がないと断じています。
何故?
私もkazitiさんサイト記事中のリンクから、問題の自称大学教員氏の書いた記事を読みましたが……確かに、kazitiさんの本名を勝手に晒した上で、「前科者」「帰化人」「社会への適応障害」「障害年金をもらっている」「社会への適応障害」「実生活でも破綻」「嫁さんと子供に逃げられ」などのひどい中傷行為を根拠も示さずに行っていました。
それなのに、何故?
これに関する詳細は、以下に紹介するkazitiさんの記事をご覧ください。
ニフティ法務部・村上隆平氏のむちゃくちゃな論理
(『愛を知らなければ』2008年4月13日記事)
http://revolt.cocolog-nifty.com/love/2008/04/post_8721.html守銭奴が私のことを根拠のなく誹謗中傷するその理由は、奴のドアホな論理に私の意見が反するからだと思います。しかしそれでも、誹謗中傷の根拠を以下のように質してみました。
Q1.
タイトルに【前科者・福原君いじめ】とあるが、当方に前科があるという事実はない。当方はこれを名誉毀損に当たると考えるが、キサマはこれに対してどのような責任をとるのか。
Q2.
【しかし福原君、君はピーターパンシンドロームでもあるわけだよ。福原君は「大人になれない子供」だね。それでは嫁さんと子供に逃げられるわけだよ。】
と述べているが、配偶者および子供に逃げられたという事実はない。何を根拠として、このような虚偽記述をしているのか答えよ。
Q3.
【君がもらっている「障害年金」の金額より多いだろ。君は社会への適応障害だ。だから、障害年金をもらっている。】
とあるが、当方が「障害年金」を受給しているという事実はない。この虚偽記述の責任はどのような形でとるのか?
Q4.
【君は私のブログへの書き込みを要請しているだろ。誰かに頼らないと何も出来ない卑怯なバカだよ。】
とあるが、それはキサマが当方の記述に対し、勝手に必死になっているだけである。【書き込みを要請している】などというのは被害妄想であると思われる。そして当方に対して実名を記述しながら、先に誹謗中傷したのはキサマであるという事実を完全に失念しているようである(先に喧嘩を売ってきたのは守銭奴)。【卑怯なバカ】は守銭奴であるキサマの方ではないのか?
Q5.
【君のブログで紹介している本多勝一、この人の本を読んでいるのかね。この人は帰化人だよ。君と同じだね。反日サヨクんの象徴だね】
とあるが、本多氏も当方も帰化人ではない。このような虚偽記述をした責任をどのような形でとるのか。
ちなみに、本多氏を【反日左翼】などとするのは己の無知をさらす記述であり、キサマが事実と嘘の区別がつかないことをも証明している。
Q6.
【それと「週刊金曜日」と「尾崎豊」。君の幼稚性を示しているよね。】
とあるが、「週刊金曜日」と「尾崎豊」がなぜ当方の幼児性を示すのか、その根拠を具体的に答えよ。
以上。
当然のことながら守銭奴は全く答えられずに、逆ギレをして私に対する誹謗中傷を更に重ねるだけでした。
はじめに私に対して誹謗中傷をしてきた守銭奴に対し私が反論をするのは当然の権利でありましょう。しかし、ニフティ株式会社法務部の村上隆平氏は、守銭奴からプロバイダ責任法に基づく削除申請が提出されていないにも関わらず、守銭奴に対する私の反論を削除するように言ってきたのです。当然私は、それは守銭奴の誹謗中傷に対抗するものだと述べました。すると以下のような答えが返ってきました。
(私の)お考えは、いわゆる「対抗言論」に属するものであると推測いたします。しかしながら、たとえ論争の中で行われた表現行為であっても、「自己の意見を強調し、反対意見を論駁するについて、必要でもなく、相応しい表現でもない、品性に欠ける言葉を用いて罵る内容」については、判例上、侮辱の成立が認められ、不法行為として損害賠償が命じられています(NIFTY SERVE FSHISO事件、東京高裁判決平成13年9月5日)。
以上。
それはまさに守銭奴がやってきた行為なのです。ネトウヨでキモオタで馬鹿で思考が支離滅裂な守銭奴は私の意見にまっとうに反論できないから、根拠のない誹謗中傷を名指しで行い、憂さを晴らしているのです。
だーかーら、村上さんよ、それは守銭奴に対して言えよ、と言いたくもなります。
私の反論を不法行為とまで述べた村上氏は、守銭奴の私に対する名指しでの誹謗中傷については次のように述べました。
ご連絡のあった情報からは、「権利が不当に侵害されていると信じるに足りる相当の理由」(特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律 第3条第2項第1号)があると判断できませんでした。従いまして、送信防止措置のご依頼に応じることは致しかねます
弊社は単に表現の場を提供している者に過ぎませんので、特定の表現が行われるに至った経緯や事実関係を把握することができず、そのため当該表現が誹謗中傷に該当するか否かを明確に判断することができません。従いまして、誹謗中傷行為については、基本的に当事者間で解決を図っていただいております。この点ご理解ください。
以上。
おいおいおい、いい加減しろこの馬鹿野郎、と言いたくなります。私の守銭奴に対する反論は「不法行為」と断じているのに、守銭奴が私の実名に対して放った言葉(妻子に逃げられた・犯罪者・前科者・学歴年齢を捏造した・キチガイ・解離性人格障害・帰化人・障害年金受給者等々)は、「権利が不当に侵害されていると信じるに足りる相当の理由」がないと判断したのです。
本来、ネット上ではハンドルネームを使っている者に対し、本名を暴露して何かを述べる行為は、それだけでプライバシーの侵害になりますよねぇ。2ちゃんねるの糞ウヨウジ虫どもは私の本名を暴いて誹謗中傷に利用しましたが、守銭奴も2ちゃんねるのウジ虫どもと同じ穴の狢なのです。所詮はアホで、国から精神的な自立のできないお子ちゃまです。
そしてそして、事もあろうに村上氏は、私の現住所を守銭奴に私の承諾なく知らせてしまったのです。いったいどこの馬鹿が、自分を根拠なく誹謗中傷している者に住所を教えてることを了承するのでしょうか。プライバシーの侵害どころの話ではありません。本当にコケにされたものです。
社員がこれだけむちゃくちゃな論理をもって運営しているので、ニフティでは人権なんて言葉は一切通用しません。抗議をした者が逆に悪者にされてしまうのですから、たまったものではありませんね。今後ニフティを利用する人は、プライバシーを簡単にニフティに預けてしまわないように気をつけていただきたいものです。
最後に私が、この出来事をわざわざ記事にしてまでとりあげた理由を説明します。
政治や社会問題を扱うブログでは、映画『靖国』上映への圧力や、後期高齢者医療制度など、大きな話題を扱っています。
その中で、私が一見特定個人間の小さな問題に過ぎないようなこの問題をとりあげたのは、何故か?
他のブログと同じような発言しかしないのを(たとえそれが正論であっても)あまり好まないという私自身の性格もありますが、それ以上に
「これはkazitiさん一人だけの問題ではない。全てのネットユーザーに関係する問題かもしれない」という考えがあったからです。 もし「kazitiさんとニフティと、問題の自称大学教員氏との間の問題に過ぎない」と考えていたならば、私もわざわざここで大騒ぎすることもありません。個人的にkazitiさんに助言などをすることはあっても、このサイトでわざわざ記事まで書いてとりあげることはなかったでしょう。
中傷や個人情報の暴露などを行った他サイト記事に対して、プロバイダーへの抗議・通報等を行ったことが、私自身も過去に何度かあります
(注2)。
そういった時、しばしば抗議・通報先からこちらの身元などを尋ねられる場合があります。
それはある意味当然のことでしょう。
抗議や通報があったからといって、そんなものに簡単に(安易に)応えてブログ記事を削除・訂正させていたのでは、ブログなどネットでの表現活動なんてやってられませんから。そんな「先に抗議した者勝ち」のようになれば、誰もそのISPでサイトを開設しようなどと思わなくなるでしょう。
ましてや、どこの誰ともわからない、自分の身元を明らかにしないような匿名の相手ならば。
記事の削除・訂正を求めるにしても、抗議を行った者に身分を明らかにするように求め、法規に基づいた判断と手続きが行われなければなりません。
その意味で、ニフティがkazitiさんの身元を確認し、面倒であっても手続きをとらせたのは、まだ理解できます。
しかし、
そうやって知った抗議者・通報者の身元に関する情報を、よりによって本人の承諾にもなしに、悪質な中傷や個人情報の暴露などを行っている人物に不用意に漏らすとは、一体何事でしょうか?
ほんの少しでも想像力があれば、そんなことをしたらどうなるかはすぐにわかるでしょう。 そして実際に、抗議・通報を行った人の本名、住所などといった個人情報が晒されるという事態にまでなってしまいました。
晒されていたのは一時的とはいえ、いつ、どこで、誰が見ているのかわからないのがネットの怖さです。
もし、悪質な奴らや、危ない人たちに見られ、コピーでもされていたら大変です。
kazitiさんとそのご家族に、リアルでの生活も脅かされるおそれもできてましたが、そうなればニフティ及び自称大学教員氏はどのようにして責任をとるつもりでしょうか?
もし、今回のようなことが許されるようならば……誰も責任をとらないようなことが認められるならば、一体どうなるでしょうか?
ネットでの明らかな悪質行為をISPに抗議・通報した人が、悪質行為を行った本人にその個人情報を漏らされる。そんなことがまかり通ってしまうようでは、どうなるでしょうか?
これでは、悪質行為の被害者を二次被害に遭わせようとしているもの、あるいは、悪質行為の被害者に泣き寝入りを勧めているも同然のことです。
そのような「中傷も、個人情報晒しもやった者勝ち」を認め、推奨するようなことが、ネット社会で認められてもいいはずがありません。 悪質な中傷や個人情報晒しを行った人物にはそれにふさわしい責任をとらせるべきだし、またニフティも今回のことに対して責任を認め、誠意ある対応をしていただきたいものです。
kazitiさんと筆者とは、必ずしも立場や考え方が同じわけではありません。
ですが、以上の理由により、ここであえてとりあげさせていただきました。
今後の経過を見守っていきたいと思います。

↑:この問題を全てのネットユーザーにも関係する問題として考えてくださる方は、ランキングにご協力をお願いします。
(注1): さて、kazitiさんが「守銭奴」と呼んでいる問題の自称・大学教員氏が、kazitiさんに対して、「前科者」「帰化人」「社会への適応障害」「障害年金をもらっている」「社会への適応障害」「実生活でも破綻」「嫁さんと子供に逃げられ」などと断じた根拠についてですが……。
おそらくは、某大手掲示板の書き込みを根拠にしているものと思われます。
しかしあのサイトって、確かにアクセス数や情報量の多いメジャーなサイトには違いないのですが、多くのガセネタや悪質な中傷、犯罪に結びつきそうな書き込みなども飛び交っていて、さらに
実際に犯罪にまで発展したようなケースもいくつも起こっているような場所としても、悪名高いところです。
まさかとは思いますが、知的エリートの立場にありながら、そのようなサイトの情報を鵜呑みにして、そのような情報のみ根拠に悪質な中傷行為を行ったというのでしょうか?
本人も、某大手掲示板のマスコミ板でkazitiさんのことを知った、というようなことを言っているようですし、何よりも本人が「中傷の根拠は何か?」と問われてもまともに回答しない(できない?)のならば、そう思われても仕方がないと思いますが……。
(注2): そういった例のひとつが、以下の過去記事に書かれた事件です。
特に悪質かつ執拗な荒らしなどの攻撃に対処する方法(5):補足説明編(ネットにおける個人情報とは何か?)
(2007年7月14日記事)
http://komichin.blog80.fc2.com/blog-entry-87.html

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