前回 に続いて、いわゆる「ネット右翼」(私は「ネット屑」「ネット工作員」「悪質行為者」と呼んでいますが)など悪質な連中の恐ろしさや、注意すべき点についての話をします。
「彼らを恐れる必要はない。しかし、決して彼らを軽く見すぎてもいけない」 彼ら「ネット工作員」や「悪質行為の常習者」は、他人を貶める、あるいは他人の足を引っ張り、陥れるなどの悪事に関しては「エキスパート」である。 特に、長年ネットで多くの悪質行為を重ね、多くの人を貶め、陥れ、そしていくつものサイトを閉鎖や炎上、更新停止などに追い込んできた経験やその蓄積はだてではありません。
そこを軽く見て、彼らのことを良く知らない、あるいは彼らの攻撃に慣れていない一般ユーザーが、勇気や正義感だけで彼らに立ち向かっていったとしても、逆にやられてしまうだけです。
彼らに対処・対抗するためには、彼らの性質などをよく知り、そして適切な対処法をとらなければなりません。
今回も、彼ら「ネット工作員」「悪質行為の常習者」のどこが恐ろしいのか、どういったことに注意すべきかなのか、を論じます。
少なくとも、これを読んだ読者の皆さんには、彼らを甘く見て隙をつかれることのないように。ネットで発言する権利と機会を失うことのないように、していただきたいものです。
(komichi)
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前回 の続きです。
今回も、いわゆる「ネット右翼」(注:こういう言い方は、真面目な「右派」「保守派」「民族派」の方々に失礼だと思いますので、以降はなるべく「ネット屑」「ネット工作員」「悪質行為者」などと呼ぶことにします)の恐ろしさや、注意すべき点などについての話をしていきたいと思います。
その4:恐るべき情報力 「ネット工作員」や、熟練した悪質行為常習者の持つ能力の中で、最も恐ろしいものが、この「情報力」です。
そしてあらゆる悪質行為被害の中で、最も深刻で、救済なども難しいのが、個人情報を暴かれてしまった場合なのです。
特に、プライベートでの恥ずかしい写真や情報等を晒されてしまった場合などは、最悪というか、悲惨です。
ネットで悪質行為を行う者たちの多くは、セコい荒らしや誹謗中傷などをするしか能のない屑です。
しかしながら……。
彼らの中には、探偵並みの情報力を持って、ヲチ・攻撃対象に関する情報を収集・分析する者たちもいます。さらには、個人を特定する情報(本名、住所、電話番号や勤め先など)を突き止められてしまうこともあります。 そうやって、個人情報を突き止められた時のプレッシャーはかなりのものでしょう。
自分だけではなく、家族や親しい人たち、職場などにも危険が及ぶかもしれません。
悪質な連中が使う手口のひとつに、「電凸」と呼ばれるものがあります。つまり、「電話で突撃する」というものです。直接的に、わかりやすい形で脅されているわけではなくても、好意を持っているとは思えない相手から「質問」などと称して、何度も、複数の者からそのようなことをされたら、かなりのプレッシャーになるでしょう。
前回 でも触れたように、悪質行為を行う者たちの中には、憑依霊やストーカー変質者のような執念を持って、ヲチ・攻撃対象を追い回します。
ストーカー変質者などがつきまとう相手に関する情報を集めて回るように、悪質行為者の中にも、ヲチ・攻撃対象関連する情報(相手の性格や思考・行動パターン等も)を細かくチェックする者がいます。
そのために、相手のブログ記事本文だけではなく、ヲチ・攻撃対象が他サイトで行ったコメントなども、非常に細かくチェックする者もいます。
相手が何気なしに書いたほんのわずかな発言等からも、相手に関する情報を探し出してしまいます。
また、『反日ブログ監視所』のような悪質サイト
(注1) や、某大手掲示板の一部板・スレッドなど、悪質な連中の溜り場となっている場所では、そういった者たちの間で情報交換を行うネットワークのようなものが作られているとも考えられます。
そういった悪質行為者たちの情報力は凄いもので、「ヲチ・攻撃対象がHNを変えて別所で活動していても探し出した」という驚くべき事例もあります。
以下の過去記事で、そういった悪質行為者たちの恐るべき情報力について、実際にあったケースも紹介しています。
悪質荒らしを無視することの難しさと条件(5):荒らしの心理作戦・後編
(2007年11月25日記事)
http://komichin.blog80.fc2.com/blog-entry-114.html さらに付け加えますと……。
今のネットには、検索エンジンなどの情報収集ツールがいくつもあるのです。 そういった情報収集のためのツールも使い方によっては、特定個人に関する情報をかなりの程度集めることができるそうです。 技術進歩が進むにつれて、そういった情報収集ツールの精度・性能もアップしていき、あるいはより優れた精度・性能を持つツールが開発されていくものです。個人につながる情報も、より広範囲から、より詳細に収集できるようになるとも考えられます。
ネットで行った発言などは、ほとんど全てチェックされている。 そのように考えた方がいいかもしれません。 最低限、以下のことは気をつけるか、あるいは自分の個人情報が知られても大丈夫なような備えをしておくことが重要でしょう。
(1)ネットでは、不用意に自分に関する情報を出さない。 (2)自分の行った場所や行った言動についても、極力書かないように注意する。 自分の本名や、住所、職場などに関するものはもちろん、「○月×日、●●に行った」とか「△△のイベントに参加した」などといった情報からもかぎつけられることもありえます。
あと、通常の場合ならインモラルな方法ですが……自分に関する情報の中に、カモフラージュのためのための嘘をさりげなく紛れ込ませて、相手をケムにまくという方法もあります。
ここでもうひとつ、大事なことを。
自分のIP・リモホを、悪質行為者たちに知られないようにしましょう。 IP・リモホには、「FLH1Aet142.osk.mesh.ad.jp」とか、「ntoska290058.oska.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp」など
(注2) のように、大まかな居住地域が一目でわかってしまうものもあります。
また、一目でわからなくても、
『IP・ドメインSEARCH』 などのツールで調べれば、アクセスしているサーバーや地域(注:大まかなものでしかありませんが)がわかってしまう場合もあるのです
(注3) 。
もっと恐ろしいの可能性……
もしあなたのIP・リモホを知った悪質行為者の中にクラッキングの知識・技能を持つ者がいた場合は、あなたの さらに覚えておいてほしいのは、
現行法及び法解釈では、「IP・リモホは保護すべき個人情報としては扱われない」 のです(注4)。 その点をご注意ください。
コメント等の書き込みは、信用できるサイト以外ではやめておきましょう。 ましてや、悪質行為者のサイトで書き込みなどは絶対にやめておきましょう。一発で、IP・リモホを知られてしまいますから。 また、書き込み等をしなくても、あまり頻繁に(特定の箇所に)アクセスをし続けていれば、アクセス解析のログ等から、IP・リモホに気付かれてしまう場合もあるかもしれないので、その点にも注意しましょう。
その5:悪質行為者の吐く言葉自体にも「毒」や「殺傷力」がある 本文冒頭でもちょっと触れましたが、
「ネット工作員」や「悪質行為の常習者」などは、他人を攻撃し、傷つけることにかけてはエキスパート です。 「たかが、罵倒や中傷ぐらい」などと侮っても危険です。 彼らの多くは、元々がまともな感覚や感受性を持った人間ではない上に、長年ネットで誹謗中傷など個人攻撃の経験を重ねてきた者たちです。
「いかに効果的に他人を傷つけ、ダメージを与えるのか?」について熟知し、そのための効果的な方法を身につけています。そのために相手の性格や志向パターンなども分析し、弱点を探ることすらあります。
「その4:恐るべき情報力」 でも紹介しました以下の過去記事で、そういった事例をとりあげています。
悪質荒らしを無視することの難しさと条件(5):荒らしの心理作戦・後編
(2007年11月25日記事)
http://komichin.blog80.fc2.com/blog-entry-114.html そうした「人を傷つける熟練者」たちが発する言葉の中には、それだけで他人の精神に多大なダメージを与えるものもあります。
以下の過去記事で紹介した、俳優の高岡蒼甫さんのケースでも、悪質行為者たちの吐く言葉の恐ろしさが想像できます。
続・『灰色のベンチから』と宮崎あおいの電撃結婚に関して
(2007年6月17日記事)
http://komichin.blog80.fc2.com/blog-entry-57.html 以下、その中で紹介した被害者・高岡蒼甫さんの言葉から一部引用します。
けれど中には本当に恐ろしいことを書く人間もいるって そのとき初めて知りました。 その時期は正直死にたいなって思うことも何度もあり、 仕事にならず病院にも通いました。 ほんとに嫌になりました。
大の男にすら、このように言わせるだけの、恐るべき攻撃力を持つこともあるのです。悪質行為の熟練者たちの言葉は。
またごく最近でも、ネットに書かれている誹謗中傷をチェックし続けた結果、心身に異常をきたしてしまったというケースも、実際にあるのです。
もうひとつ、そういった事例を紹介します。
神奈川県小田原市の学校法人「湘南ライナス学園」(吉崎真里学園長)が、平成17年11月頃からおよそ2年間にわたって、ネットでのひどい誹謗中傷のため、退学者も出るなどの深刻な被害を受けたという事件がありました。
同学園は、LD(学習障害)などで一般の学校で居場所のない児童生徒を受け入れるという方針をとっており、さらに生徒の就労支援などのために婦人服店を運営していました。
しかし、悪名高き某大手掲示板にて、その婦人服店をターゲットに誹謗中傷が始まり、次第に学園や、さらには吉崎学園長への攻撃にまでエスカレートしていったそうです。
その事件についての詳細や顛末などは、以下の記事に書かれています。
「2ちゃんねるさえなければ、と思った」 ライナス学園長「ネットの怖さ」訴え
(3月12日22時2分配信 産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080312-00000979-san-soci 以下、ここで関連する部分を引用します。
「ネットの書き込みを読むたびに吐いた」と吉崎さん。当初「2ちゃんねる担当」とされた職員は、半年後に鬱病(うつびょう)になって退職し、後を引き継いだ夫もノイローゼ症状を起こした。退学者が相次ぎ、48人いた児童生徒は26人にまで減少。母校が中傷されたショックから自傷行為に走る卒業生も出たという。
「読むたびに吐いた」とか、鬱病やノイローゼ症状に陥ったなど、心身に変調をきたす人が何人も出たことから、悪質な連中の発する中傷の恐ろしさ、凄まじさなどが想像できるでしょう。
「中傷の言葉だけでも、人の心身に深刻なダメージを与えることが出来る」ということを表す事例です。
ちなみにこの私にも、悪質行為の常習者たちの書いている文章を読んでいるうちに、自分が中傷されているわけでもないのに、気分が悪くなって、吐き気をもよおしてきたということが、(冗談や誇張などではなくマジで)過去に何度かありました。
某悪質工作サイトなどの攻撃を何度も受けてきて、そういった悪質な中傷などにはかなり慣れて、免疫ができていたつもりでしたが……。
「悪質な中傷などが行われているサイトは見ない」「近づかない」というのが重要でしょう。 気になっても、見ない。徹底的に無視する。それが基本です。 悪質行為者やそのお仲間たちは、あの手この手を使って、あなたに気を向けさそうと、あなたを中傷現場に誘い込もうとしてくるかもしれませんが、我慢して無視してください。 彼らやそのお仲間と思われる人たちが、あなたのサイトなどに入り込んで来たら、迷わず、すみやかに排除してください。 それでも見る必要がある場合、そしてそうした「精神攻撃」に備える方法が知りたいと思う人は、外部リンクですが、以下の記事を参考にされるといいでしょう。
ハート・ディフェンス
http://jyakusya.blog69.fc2.com/blog-entry-13.html 2ちゃんねらーの心理戦対策
http://jyakusya.blog69.fc2.com/blog-entry-21.html さて、今回も長くなったので、ここで一旦切ります。
次回ももう少し、悪質行為者たちの恐ろしさや、注意すべき点などについての話をしたいと思います。
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(注1): 弊サイトでもたびたびとりあげてきた『反日ブログ監視所』は、一般ブロガー向けに悪質な言論妨害活動・工作を行っている悪質サイトの典型的な例であり、そして最も悪名高いもののひとつでしょう。
『反日ブログ監視所』のやってきた悪事や、弊サイトとの関わりなどの詳細については、以下にまとめた過去記事に書いてあります。
「反日ブログ監視所」関連記事・まとめ
http://komichin.blog80.fc2.com/blog-entry-142.html (注2): いずれも、これまで弊サイトにコメントしてきた悪質行為者及びそのお仲間のIP・リモホです。
以前から何度も宣言しておりますが、「悪質行為者」及び「そのお仲間・ご同類」と認定した相手に対しては、私は情け容赦なく(もちろん、法規等に抵触しない範囲内で、ですが)、こういった晒し等を含む措置を行いますので。弊サイトでふざけたコメントをしようとする輩は、覚悟して行うように(笑)。
また(注4)にもありますのように、現在の法規・法解釈等では、IP・リモホは「保護すべき個人情報」として扱われませんので。
(注3): 例えば、やはり過去弊サイトに現れた粘着荒らしのIP・リモホ「user-gw2.cnw.ne.jp」を、
『IP・ドメインSEARCH』 にかけてみたら、以下のような結果が出ました。
Domain Information: [ドメイン情報] a. [ドメイン名] CNW.NE.JP b. [ねっとわーくさーびすめい] にしせと c. [ネットワークサービス名] NISHISETO d. [Network Service Name] NISHISETO k. [組織種別] ネットワークサービス l. [Organization Type] Network Service m. [登録担当者] KO4390JP n. [技術連絡担当者] KO4390JP p. [ネームサーバ] ns-tk061.ocn.ad.jp p. [ネームサーバ] ns.cnw.ne.jp [状態] Connected (2008/04/30) [登録年月日] 2001/04/09 [接続年月日] 2001/05/29 [最終更新] 2007/05/01 01:12:31 (JST)
西日本の一部地方にあるローカルなサーバーのようです。
これで、(大まかなものでしかなく、それだけで個人を特定することはまずできませんが)アクセスしてくる地域が絞られてきます。
さらに……。
以下のように、IP・リモホから地域が地図・航空写真付きでわかってしまうというツールもあります。
IP・リモホを入力し、Enterキーを押すのです。
SEOmoz AJAX Powered IP Location Lookup
http://www.seomoz.org/ip2loc また、以下のアドレスの○○○○の部分をIPに変更してアクセスすると、地域名や経度・緯度が表示される場合もあります。
http://api.hostip.info/get_html.php?ip=○○○○&position=true
http://api.hostip.info/?ip=○○○○
ちなみに、私自身のIPをこれらのツールに入力して試してみましたが……正確には私の居場所を特定できませんでした(笑)。
しかし、あなたのIPを入力すれば、あなたの居場所が一発で(しかも地図や経度・緯度付きで!)わかってしまう場合もあるのです!
試しに、あなたのIPをこれらのツールに入力して確認してしますか?
もし表示されるようならば……IP・リモホが悪質行為者たちに知られないように注意してください。
なお、あなたのIP・リモホは、以下にアクセスすれば確認できます。
UGTOP
http://www.ugtop.com/ ここでは、以下のページを参考にさせていただきました。
http://resistance333.web.fc2.com/newpage14.htm (注4): 以下、財団法人・日本情報処理開発協会による、個人情報の定義です。
多くのISPは、「以下の定義」を根拠に「IP・リモホは保護すべき個人情報ではない」と考えているようです。
*個人情報の定義******************************************* (以下、【JISQ15001[ (財)日本情報処理開発協会]】より) 「個人に関する情報であって、当該情報に含まれる番号、記号 その他の符号、画像若しくは音声により当該個人を識別できるもの」 (当該情報のみでは識別できないが、他の情報と容易に照合するこ とができ、それによって当該個人を識別できるものを含む) ************************************************************
IP・アドレスだけでは、その個人が使っているプロバイダーや大まかな居住地域がわかるだけで、個人を完全に特定するまでには至りません。
プロバイダーの管理・運営スタッフや、(警察や総務省など)特別な権限を持った公的機関などならともかく、それ以外の一般人にはまずできません。
さらに言えば、今でもチャットや掲示板の中には、使用者のIP・リモホが表示されるものもあります。
従って、「IP・リモホは“保護すべき個人情報”とは見されない」というのが、現在のネット社会における通説です。
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