いわゆる「ネット右翼」と呼ばれる連中(私は「ネット屑」「ネット工作員」「悪質行為者」と呼んでいますが)など、ネットで悪質な言論妨害行為を行う人たちは、相変わらずいるようです。
今回は、ネットユーザーの皆さん、特に彼らによる悪質な嫌がらせや言論妨害などの危機に晒されている方々に言いたいことがあります。
「彼らを恐れる必要はない。しかし、決して彼らを軽く見すぎてもいけない」 何故、そんなことを言うのか、ですって?
それは、
ネットで悪質行為を行う者たちにやれらてしまう(サイト閉鎖・炎上させられたり、ネットでの活動を停止せざるを得ない状態に追い込まれてしまう)人たちの中に意外に多いのが、彼らを侮った、軽く見すぎてしまったがゆえに、逆にスキを突かれてやられてしまう人たち だからです。 「いわゆる“ネットウヨ”などを恐れることはない」と、よく言われます。
確かに弊サイトでも、「彼ら悪質なネット屑どもは、実は見かけほど恐ろしくはない“張り子の虎”だから、必要以上に恐れて萎縮することはない」ということを、言ってきました。
しかしその一方で決して忘れてはならない、見落としてはならないことがあります。
彼ら「ネット工作員」や「悪質行為の常習者」は、他人を貶める、あるいは他人の足を引っ張り、陥れるなどの悪事に関しては「エキスパート」である。 特に、長年ネットで多くの悪質行為を重ね、多くの人を貶め、陥れ、そしていくつものサイトを閉鎖や炎上、更新停止などに追い込んできた経験やその蓄積はだてではありません。
そこを軽く見て、勇気や正義感だけで彼らに立ち向かっていったとしても、逆にやられてしまうだけです。
彼らに対処・対抗するためには、彼らの性質などをよく知り、そして適切な対処法をとらなければなりません。
今回から数回にわたって、彼ら「ネット工作員」「悪質行為の常習者」のどこが恐ろしいのか、どういったことに注意すべきかなのか、を論じます。
少なくとも、これを読んだ読者の皆さんには、彼らを甘く見て隙をつかれることのないように。ネットで発言する権利と機会を失うことのないように、していただきたいものです。
(komichi)
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さて、久しぶりに「荒らし等悪質行為への対策」を考える記事を書くことになりました。
その前にまず、残念なお知らせがあります。
というか、今回このような記事を書くことになったのも、その出来事のためなのです。
『雑談日記』さんがTBしてくださった記事 等、何人かの読者さんからの連絡で知ったことですが。
先日、私の知っているある方が、悪質行為者たちの集中攻撃を受けて、サイトを閉鎖されたようなのです。
その方は以前、弊サイトにもコメントを寄せてくださった方なのですが、それだけに残念でなりません。
ある読者さんのお話によれば、その方はどうやら、悪質行為者たちをちょっと軽く見ておられたようです。
ところが、
逆にその方は、ネットでの書き込みなどを悪質行為者たちに細かくチェックされ、なんとそこから居住地などの情報まで突き止められた上に集中攻撃を受け、サイト閉鎖に追い込まれたそうなのです。 その方のように、
悪質行為者たちにやられてしまう人たちの中に意外と多いのが、彼ら悪質な連中のことを甘く見すぎてしまうような人たち です。 確かに、「ネットウヨなどを恐れるな」とよく言われます。
実際、弊サイトでも何度もそういったことを言ってきました。
しかし……これも改めてはっきり言うべきかもしれません。
「彼らを恐れる必要はない。しかし、決して彼らを軽く見すぎてもいけない」 おそらく彼らのうちのほとんどは、「他人のサイトや某大手掲示板等で、セコい荒らしや誹謗中傷をするしか能のない屑」でしょう。
しかし中には、長年ネットで悪質行為の経験を積み重ねてきた常習者(おそらくその中には「プロ」もいる!)の中には、おそるべき能力・技術を身につけた者もいるのです。彼らは、他人を貶め、陥れ、他人の言論活動をつぶすことにかけてはまさにエキスパートです。 そのような奴らとごく普通の一般ネットユーザーとが、普通に喧嘩をすれば、どうなるか? ……答えは明らかでしょう。
勇気はあっても何の防犯知識・手段も持たない一般人が、プロの犯罪者(あるいは、前科何十犯という犯罪者)に立ち向かうとどうなるか? いかに悲惨な結果になるかは、明らかでしょう。それと同じようなことです。
「ネット工作員」や「悪質行為の常習者」など、ネットでの悪質行為に慣れた者たちに対処するには、彼らの手口や性質などをよく理解した上で、適切な対処法をとらなければならない。 そのように考えて私は、今まで「荒らしなど悪質行為に対処するための記事」をいくつも書いてきました。
過去の記事とダブってしまう部分もあるかもしれませんが、今回はそうした「悪質行為の熟練者」の持つ恐ろしさ、我々が警戒すべき点をいくつかあげることにします。
その1:ネットに向き合っていられる時間の差 「ネット工作員」や悪質行為の常習者の恐ろしさ……というか、ネット活動における強力な武器ともいうべきものが、まずはこれです。
我々のような一般のネットユーザーの多くは、四六時中ネットに向き合うことはできません。多少の差はあっても、ネットにかまっていられる時間は、どうしても限られてきます。
それも当然です。一般の素人ユーザーには、仕事や学業の他、プライベートなことや義理ごとなど、オフでの用事がたくさんあるからです。
その一方、
「ネット工作員」や「悪質行為の常習者」たちの中には、普通の一般人が受けるであろう制約に縛られない者や、一般人に比べてその制約が少ないのか、一般ネットユーザーよりもより長い時間、ネットでの活動を続けていられる者たちが多数います。 極端な言い方ですが、
ネットではより時間活動できる者が有利……ネットでは「プロ」や「暇人」が有利 となってしまうのです。
そしてこれが、彼らのような者たちが、ネット社会において声がデカくなってしまう最大の理由でしょう。
そしてこれも極論かもしれませんが、いい加減なヨタ話であろうが、論理的に破綻していようが、ネットでより長い時間街宣を続けていられる者の方が、どうしてもネット社会では声が大きくなってしまいます。
ネットでの喧嘩にしても同じようなものです。より長時間続けて罵倒・中傷を続けていられる者の方が、どうしても有利になってしまいます。
さて、ネット工作員や悪質行為の常習者たちの言動を観察してみると……。
とても、仕事や学業を持った一般人とは思えないほど、多くの時間をネットでの活動に費やしている者たちを、たくさん見かけます。
中には、平日昼間や休日前でもない真夜中など、毎日不自然な時間帯に盛んにネット活動を続けている者もいます。
一日あたり、平均2つ以上のブログ記事を……場合によっては、一日あたり3~4ものブログ記事を書いている者もいます。しかも記事内容を見ると、「忙しい仕事の合間に気楽に書ける」というものでもないという……
(注1) 。
また、
弊サイトで何度もとりあげてきた「中畑(=redpurge200l)」 のように、一日のほとんどをネット活動に……しかも悪質な荒らし行為に費やしているような輩もいます。
どう考えても、まっとうな堅気の社会生活を営んでいるとは思えませんが……そのような人物でも、ネットでの喧嘩や街宣活動では、一般人よりも有利になってしまう。残念ながら、それもネット社会の現実なのです……。
まずこういった点で、彼ら悪質行為者よりも、我々一般のネットユーザーは不利な条件下ある。
まずはこれを認識しておく必要があるでしょう。
その2:人並みはずれた執念・粘着性(1) おそらく彼らの大半は、他人のサイトや某大手掲示板などで、セコい荒らし行為や他人への中傷をし続けるしか能のない低脳の屑でしょう。
それゆえに、「彼らのような連中に対しては、何もせず放置していればいい」と考える人も、未だに多いようです。
「そんなもの、別にどうってことはない」と考えて、無防備にも「どんなコメントでも削除せずに受け入れる」という方針でサイトを運営している方も、未だにおられるようです。
まあ、アホなコメントがひとつや2つくらいなら、どうってことはないかもしれません。
しかし……そのような悪質なコメントが、何十、何百と集まってきたらどうでしょうか?
以前何かのテレビ番組で聞いた話しですが、「水滴がしたたる音だけでも、長時間続けて聞かされ続けていたら、精神に異常をきたし、ついには発狂してしまう」そうです。
くだらないコメントでも、それが大量に集まれば、サイトの雰囲気が悪くなるだけでなく、次第にサイトの管理・運営にも支障をきたすようになります。
そして忘れてはならないのは……
悪質行為常習者の武器のひとつが、ストーカー変質者のような粘着力と執念です。 管理人が何もせずに放置したままだと、そういった悪質行為者は、延々と悪質な書き込みを続けます。他人から注意されようが、何を言われようが、どう見られようが……。 多くの場合そのような悪質書き込みは、(悪い意味で)質・量ともに次第にエスカレートしていきます。 そのままだとどういうことなるか?
管理人がどのように思うかに関わらず、サイトの雰囲気は次第に悪くなります。
次に、同じようなアホで悪質な輩がどこからともなくやってきます。そして「このサイトなら、自分でも好き放題書き込みできそうだ」などと思われたが最期、そいつもそのサイトに居ついてしまい、同じように悪質な書き込みを始めます。このようにして、悪質コメントをする者たちの数が増えていきます。
そのうちにそのサイトは、大量の悪質コメントが蔓延し、管理人も管理・対処しきれないほどになります。
ついには、まともな読者からも次第に見放され、悪質行為者の溜り場のようなどうしょうもない状態になって……つまり、実質的に悪質な連中に乗っ取られてしまうのです。
それは当然でしょう。チンピラやゴロツキなどろくでもない連中の溜り場になっていて、それに対して責任者が何の手も打たないような場所に、まともな一般人が寄り付かないのと同じことです。
実際、そうやってサイトがダメになってしまったり、閉鎖せざるを得なくなったようなケースを、私は今までに何度も見てきました。
そんな私から見れば、未だに「コメント・TBは削除しない」とか言って、ほとんど無防備でいるブロガーさんが居ること自体が、信じられないことなのです。
参考の過去記事
悪質荒らしを無視することの難しさと条件(1):荒らしの物量作戦
http://komichin.blog80.fc2.com/blog-entry-110.html くどいようですが……本当にくどいようですが、何度でも言います。 あなたのサイトに悪質コメントを残す者が現れたら、それを決して甘く見ないでください。断固として、徹底排除するようにしてください。 とは言っても、未だにそれができない人を、特に「左派」「リベラル」と見られている人たちの中に、時々見かけます。以前よりは、大分マシになったとは思うのですが、それでも……。
あるいは、「左派」「リベラル」の人たちの中には、未だにおかしな幻想や思い込みがあるのでしょうか?
「どんな意見でも排除しないのが民主主義だ」とか、「全ての人に平等に発言する権利を与えなければならない」などという思い込みがあって、そのために明らかな悪意・敵意を見せつけられても、相手を排除できないのでしょうか?
やはりくどいようですが……本当にくどいようですが、何度でも言います。 どうか、中途半端な性善説や、民主主義に対する間違った思い込みや、平等主義に関するおかしな幻想を捨て、心を鬼にしてでも、悪質な連中や、あなたのネット活動の妨げになるような連中を排除してください。 躊躇してはいけません。中途半端な善意や情けをかけてもいけません。 もしそんなものを見せてしまえば、たちまち付け入られてしまうからです。 理想(幻想)やキレイゴトだけでは、他人の誠意や善意を信じるだけでは……あなた自身や、あなたの身の回りの人たちを守れないこともある。
残念ながらそれが、ネット社会に限らず、この世の現実というものです。
参考の過去記事
特に悪質かつ執拗な荒らしなどの攻撃に対処する方法(2):準備編その2
http://komichin.blog80.fc2.com/blog-entry-84.html その3:人並みはずれた執念・粘着性(2) 「荒らしは無視すればいい」「削除すればいい」と、よく言われます。
しかしながら……先述したように、「ネット工作員」や熟練した常習者の場合は、無視し続けても、削除し続けても、恐るべき執拗さでひたすら粘着をし続ける者もいます。 IP・リモホによる書き込み禁止措置などで追い出しても、IP・リモホを変えて、さらに粘着してくる。
中には、IP・リモホだけではなく、接続サーバーそのものを変えてさらに粘着を続ける者もいます。
プロクシなどのツールを駆使し、毎回のように自在にIP・リモホを変えて、IP・リモホによる書込み禁止措置すら完全に無効化して、執拗に粘着行為を続ける者までいました。
さらに、相手のサイトで無視し続けていると、なんとわざわざ第3者のサイトにまで押しかけて、自分を無視した相手への中傷を行うという者まで居ます。
とにかく、ありとあらゆる手段や手口を使い、まるで憑依霊かストーカー変質者の如き異常な執拗さをもって、延々と粘着し続ける。 相手がまいってしまって「もうやめてください」と懇願しても、執拗に続ける。 相手が潰れてネットでの活動をやめるまで、何度も、何度も……。 この異常なまでの執拗さはどこから来るのか?
「これだけの根性があったのなら、もっと他の有意義なことに向ければいいのに」という気もするのですが(苦笑)。
私の下手な文章ではなかなかわかりにくいかもしれませんが、その時に感じる不気味さやプレッシャーというのはかなりのものです。
普通の人ならば、それでまいってしまうかもしれません。
女性や慣れていない人ならば、恐怖すら感じるかもしれません。
そこまでいかなくても……大の男でも、プレッシャーとして感じてもおかしくはありません。
かなり気丈で意志の強い人でも、長期間にわたって、複数の悪質行為者からそのように執拗に粘着され続ければ……しかも自分だけではなく、親しい人たちまでもが被害に晒され続ければ……最初のうちは大丈夫でも、次第に消耗し、精神的にも追い詰められていきます。少しずつでも確実に……。
こういうこともあるので、
たかが「粘着荒らし」といって、決して軽く見てはいけません。 無視するだけではなく、「IP・リモホによる書込み禁止措置」とか「コメント・TBを承認制にして承認しない」(あるいはいっそのこと、「コメント・TB欄を閉じる」というのも選択肢のひとつ)など、適切な手段・措置を複数準備して、彼らの悪質行為を無効化していく必要があります。 また自分だけではなく、自分と親しくしている他のユーザーにも理解を求め、協力して防衛措置を行う必要もあるでしょう。 さて、今回は長くなりましたので、ここまでとさせていただきます。
次回も引き続き、悪質行為の……特に悪質行為の熟練者たちの持つ「恐ろしさ」とか「注意点」などについて取り上げていきます。
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(注1): そういった「プロ」か「暇人」としか思えないような人の例が、以下の記事で取り上げられている悪質行為の常習者。
適当なこと160
(『気ままにつれづれ』2006年10月16日記事)
http://anklgh90iosa.seesaa.net/article/25579304.html 一部では悪名高い人物の一人で、某悪質工作サイトのサーバー管理人も務め、
筆者に対して「殺害宣言」を行った こともある人物です(苦笑)。
しかし、この人物は「SE」と称していたようですが……。
私の見てきた悪質行為の常習者たちの中には、「現役SE」だとか、「旅行会社オフィスの運営者」だとか、「研究者でしかも管理職」だとか、ご大層な肩書きを持つ人たちが多いようですが……何故かそういった人たちほど、「暇人」としか思えないようなことをしていたりするんですよね(苦笑)。
普通、そういったご大層な肩書き(特に高度専門職)の人って、あまりまとまった休みがとれないほど、多忙だと思うのですが……?
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