副題:あの『反日ブログ監視所』も張り子の虎だった!?(笑) いわゆるネット右翼(左翼)など、ネット上にて様々な工作を行う人たちがいるという。
例えば、自分たちに都合の悪い主張をする個人や団体のサイトに、誹謗中傷やコメントスクラムなどの攻撃を仕掛けたり、ランキングなどで自分たちに都合のいい主張をするサイトを上位に押し上げるように工作を行ったり。
その手口は様々であるが、
要するにネット上の世論を自分たちの都合のいいように誘導するために工作を行う人たちがいるらしい。
最近になっても、明らかに不自然というか、どうも人為的かつ組織的な工作が行われたとしか思えないようなネット世論の動きが、いくつも見られた。 このシリーズももう4回目になってしまったが、今回もネット工作員の「工作」について考えてみる。
第2回と
第3回では、「クリック・スクラム」とか言われるものの中で、世論調査やブログランキング、サイトのアクセス数などの数値を人為的に操作するという手口をその事例とともに紹介した。
今回は、数値操作・偽装を使った工作の中でも
「攻撃対象へのアクセス数を激増させる(注:特に自サイトから攻撃対象サイトへのアクセスを増やす)ことによって、自分たちの影響力を誇示し、相手にプレッシャーを与える」という手口について、私自身の体験も事例のひとつとして紹介しながら解説する。


特に、アクセス解析やSEO対策等をやっているサイト管理人さんならおわかりのことかもしれないが、
あるサイトから自サイトへのリンク・アクセス数は、リンク元サイトがネット社会で持つ影響力の大きさを推し量る目安になる。 ランキング上位にある人気サイトからリンクを貼ってもらったり、あるいはそのサイトの記事で紹介してもらった時などは、いつもよりアクセス数が増える。アクセス解析等をしてみると、その人気サイトのリンクからのアクセスが激増していたりする。そこで改めて、リンク元サイトのネット社会での影響力に驚かされる。
ちなみに弊サイトの場合は、
『カナダde日本語』、
『喜八ログ』、
『らんきーブログ』、
『反戦な家づくり』などの人気サイトからのアクセスが多い。
つまり、リンク元から自サイトへのアクセス数は、リンク元サイトのネットでの影響力とほぼ比例関係にある、と見ていいだろう。
なお、「ランキング上位にあるサイトからリンクされたのも関わらず、そのリンク元からのアクセス数が思ったよりもかなり少なかった」……つまり「リンク元サイトの影響力が思ったほどなかった」ため、「そのサイトのランキング順位・投票数は偽装ではないか?」という疑惑が出てきたというケースもある。
以下の2つの記事に、そうしたケースが紹介されている。参考までに。
ランキング・ミステリ
(『喜八ログ』2007年04月29日記事)
http://kihachin.net/klog/archives/2007/04/mystery.htmlブログランキングとブログの影響力が全然対応していない
(『気まぐれな日々』2007年4月30日記事)
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-330.html だが……もし、リンク元からのアクセス数すらも偽装されていたとしたら、どうだろうか? 世論調査やランキングなどの数値を操作・偽装して、自分たちがいかにも圧倒的多数派であるかのように見せる。それによって、実態以上の影響力をネット社会において確保しようとする。
第2回と
第3回とで、ネット工作員たちのそうした手口について、事例なども交えながら論じた。
そのような数値の操作・偽装は、使い方によっては自分に不都合な相手や気にくわない相手を攻撃する手段にもなりうる。 ある時、いきなり自サイトのアクセス数が不自然に増える。特に、自分を非難・罵倒している敵対サイトから自サイトへのアクセスが激増している。何百……場合によっては何千という悪意・敵意が自分に注がれているのが、ありありとわかる。
この記事を読んでいる方の中にも、そのような経験をした人がおられるかもしれない。私自身も、何度かそういう体験をしたのでわかるのだが、その時のプレッシャーは大変なものである。「多数の敵意を持つ人たちから睨まれている」というプレッシャーはもちろんのこと、「自分が敵に回した相手が、これほどの集客力……つまり、強大な影響力を持っているのか!?」と驚かされる。なまじアクセス解析をして、「リンク・アクセスはリンク元サイトの影響力を示す」ということを知っているだけに。
でも逆に言えば、それも偽装だと気づいてしまえば、それほど怖くないのである。 以下、私自身の体験を事例として紹介する。