今月8日の統一地方選挙の前半戦。
その中でも最も注目されていた東京都知事選挙は……石原慎太郎・現都知事の大圧勝であった。反石原(同時に反小泉・反安倍)の一人である私や、志を同じくする皆さんにとっては、がっくりするような結果である。
だが、がっくりしている暇などない。
早急に現状と敗因を分析して、次につなげるべきなのだ。 それにしても今回の選挙では、
「自民・共産の退潮」「公明堅調」「民主の伸長」という傾向が現れているようだ。
なお本日(4月10日)は、仕事が早く終わって、平日昼過ぎなのに記事をアップしてます(笑)。


8日に行われた統一地方選挙の前半戦。
その中でも最も注目を集めたのが、やはり東京都知事選挙であった。
そして結果は……
なんと、現職の石原慎太郎候補が、次点の元宮城県知事である浅野史郎候補に100万票以上の大差をつけて圧勝。 ……。
いやはや、いろんな意味で言葉もなかった。というか、絶句してしまった。
「やはり石原は強い!」ということなのかもしれないが……それにしても100万票以上の大差を付けて圧勝とは……。
もちろん、浅野氏をはじめとする対立候補や、民主党などの野党、及び我々その支援者たちにも問題や至らぬ点はあっただろう。
しかしそれでも……。
「文明にとって悪しきものはババア」など、政治家という以前に社会人として問題あるとしか思えないような非常識な差別発言を、しかも公の場で連発する。さらにそのために国際社会でも反感と顰蹙をかっている(というか、当選して早速、問題発言をやらかしているではないか!)。
福祉や文化・芸術などの予算を削る一方で、自分は都政を家族ぐるみ私物化し、公費で高級な旅行や食事を楽しむ。
思いつきではじめた銀行構想や、銀行への外形標準課税の失敗などで、東京都の財政に莫大な損・赤字を出したあげく、ロクに責任とらず「敵前逃亡」しそう。
……などなど。
明らかに多大な問題を抱えたこのような人物に、あと4年も都政を任せていたら、一体どういうことになるのか? 東京への五輪誘致にしたって、普通に考えれば実現不可能だということぐらいわかるだろう。2008年に北京五輪が決まっている。それからわずか8年後に同じアジアで五輪開催などというのは、五輪のそれまでの慣例からすれば、まずありえないのだ。しかも、石原氏自身が今までやってきた差別発言が国際社会に与えたマイナス・イメージも、五輪誘致の際には不利に働くだろう。五輪誘致のためとか称して、大型開発で無駄なハコモノが作られたあげくに五輪誘致失敗。石原都知事とその家族や関係者はその利権でボロ儲け……しかしあとには、維持管理に手間のかかるハコモノと大借金だけが東京都に残された。そしておそらく、その分のしわ寄せは都民の福祉や教育、文化・芸術などの部門に行く。そんなことになるだけだと、私は思うのだが。
石原候補に投票した有権者は、以上のことを考えたのだろうか?
「その失敗のツケは必ず自分にも回ってくる」ということを想像できたのか?
私には疑問でならない。 しかし……まあ。
今更そんなことばかり言っても、しょうがないだろう。
私の場合は今回、「反石原」の立場から浅野史郎氏を支持し、
勝手連にまで名を連ねた。
つまり、今回の都知事選挙では「敗者」の立場であるが、負けは負けとして認めなければなるまい。
そして、現状と敗因とを徹底的に分析し、次につなげなければならない。
気落ちしている暇などない。地方選後半も、参議院選挙も待ってはくれないのだ。