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嗚呼、負け犬の遠吠え日記
ある時は、しがない安月給サラリーマン。ある時は、怪しい政経オタク。そんなkomichi(子路)の言いたい放題を綴ったブログです。荒らしなど、ネットの悪質行為の問題にも取り組んでいます。

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市場原理主義、一億総負け組化が進むほど日本は外国に頭が上がらなくなる!?:その2
 前回の続きです。

 外国の横暴や理不尽に対して、日本の政府や大新聞などのエリート層が言うべきことも言えない。
 そのようなあまりにも情けない事例が目立ちます。
 最近起こったチベット動乱に対する中国政府の武力弾圧及び、それに対してロクに批判や抗議もできない福田自民党政権や産経新聞などの情けなさとか。

 さらには、そのような外国の理不尽と日本のエリート層の弱腰のために、日本人の生命や安全までもが脅かされているような事態も起こっています。
 未成年者を含む日本女性への性犯罪、タクシー運転手強盗殺人事件などに見られる在日米軍兵士の凶悪犯罪。
 中国・天洋食品の毒餃子事件及び、その後の中国側の不誠実極まりない対応。
 この2件はもう既に他サイトでもとりあげられているでしょう。
 しかしながら、現在の日本が抱える根本的な問題を象徴していること、それゆえに何とかしなければ、今後もまた同じような事件が起こるであろうと考えられるため、遅まきながら弊サイトでも取り上げらなければならないと、考えました。


 それにしても何故、このような情けない事態になってしまったのか?
 
 日本政府の卑屈なまでの対米従属ぶりは以前からありましたが、最近はさらにひどくなっているようにも思えます。
 さらに、普段は「愛国心」や「日本の伝統文化」などを唱えている人たちまでもが、中国に対しても言うべきことも言わないような状態になっている。

 おそらくは、近年の日本で進められてきた「市場原理主義」と「一億総負け組化」が、この問題の根本、あるいは大きな要因のひとつになっている。
 そのように私は考えます。
 つまり、この2つの路線こそが、外国(中国やアメリカなど)に対する日本の経済的依存度を高めてしまった。
 特に、「内需」とか「国内の購買力」といったものを下げてしまい、「輸出主導型」などと言われるように、国外の大きな市場に依存せざるをえない構造を作り上げてしまった。
 それゆえに、経済的利益を考えれば、中国やアメリカなどといった大きな市場を持つ国の機嫌を損ねるようなことはしにくい。
 自分たちが進めてきた「市場原理主義」「一億総負け組化」の結果、こういう状態になってしまったことを、推進してきた本人たち自身も、おそらくはよくわかっている。そして今更それを否定できないし、またするつもりもない。
 
 結局、「市場原理主義」と「一億総負け組化」を推進してきた日本の自民党政府などのエリート層や、自称愛国者の皆さんが、中国やアメリカに対して頭が上がらなくなるのは、必然であったと言えるでしょう。


 日本・日本人の生命と安全、そして尊厳を守るというのなら。
 日本が外国に対しても、はっきりとものが言えるようになるべきだというのなら。
 軍備などだけではなく、こういった経済的な自立(自律)の問題も考慮しておくべきでしょう。


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2ちゃんねる から子供たちを守ろう!


 前回の続きです。
 前回では、チベットで起こった中国政府による武力弾圧に対して、日本政府や、産経新聞などといった「右」「保守」などといったメディア、言論ですらもロクに批判・抗議できないという情けない現状についての話をしました。

 今回は、

・在日米軍兵士による凶悪犯罪。及び、その背後にある地位協定の問題。
・中国・天洋食品の毒餃子事件及び、(責任逃れか証拠隠滅としか思えない)その後の中国側の対応。

という、日本人の生命や安全が直接脅かされたという2つの事件から、その背景にある「市場原理主義」と「一億総負け組化」についてとりあげます。
続きを読む…
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テーマ:新自由主義 - ジャンル:政治・経済

市場原理主義、一億総負け組化が進むほど日本は外国に頭が上がらなくなる!?:その1
 中国の毒餃子事件、及びその後の中国側の不誠実な対応。
 女子中学生暴行事件やタクシー運転手殺害事件などの在日米軍兵士の犯罪。

 ここ最近、外国の横暴と理不尽、及びそれに対する日本政府の弱腰のために、日本人の生命や安全、尊厳などが脅かされているという事例が目立ってきているようです。
 このような事件自体もショッキングなことですが、それ以上にショッキングなのが、なんと本来同胞であるあるはずの日本人の中にすら(特に社会を指導する立場のエリート層に!)、加害者側を擁護し、あろうことかその責任を被害者側に転嫁しようとする人たちがゴロゴロといる、ということです。
 例えば、沖縄での米兵による女子中学生暴行事件において、なんとその責任を被害者側に転嫁し、さらに被害者家族に対して根拠なき誹謗中傷や印象操作、高額賠償金付きの訴訟までにおわせた脅迫まで行った、蛆3K(もとい、フジサンケイ)の花岡某記者なども、その典型でしょう。

 また、最近起こったチベットでの中国政府による大量虐殺疑惑に対する政府やメディアの及び腰にも、この国のエリート層が抱える深刻な病巣をみるような思いがします。
 いわゆる「左派」「親中派」と言われた人たちだけではなく、政府の人たちや「右派」と見られた人たちの中にも、中国政府の蛮行に対して弱腰な人たち……外国に対して、言うべきことも言わない人たちの姿が見られます。


 何故、このような情けないことになってしまったのか?
 
 ひとつには、近年における「市場原理主義」、及び「一億総負け組化」(いわゆる「格差社会化」)があるからだ、と思います。
  「市場原理主義」「一億総負け組化」が進行するほど、米中など外国への経済的依存度が高まることになります。
 つまり、それだけ国自体の自立(自律)の基盤を弱めることになるのです。


 もちろん、ずっと以前から日本政府の大国に対する卑屈なまでの弱腰・従属姿勢は問題視されてきましたが、最近になって特にひどくなってきたようです。

 特に小泉政権以降に、「絶対的正義」あるいは「絶対不可避な時代の流れ」であるかのように喧伝され、進められてきた「市場原理主義」と「一億総負け組化」。
 この国の自立(自律)、及び国民の生命や安全、尊厳を守るという立場からも、この2つの誤った路線・考え方を見直していくべきではないでしょうか。



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2ちゃんねる から子供たちを守ろう!


 さて、一ヶ月近くも記事更新を止めてしまいました。
 仕事も3K肉体労働で不規則勤務が続いておりました。またプライベートの方でも、いろいろお世話になってきたのに長らく不義理を続けてきたという方々に対して、いい加減に義理を果たさなければならなかったという事情もありました。
 できるだけ早く更新を再開したいと思っておりましたが、先月はオフの用事が多忙でなかなかネットにかまっていられる時間がありませんでした。
 コメントをいくつかいただき、(緊急性のある相談以外は)レスできないままのものがあることも申し訳なく思っておりますが、その点はご理解・ご容赦いただきたいと思います。


 さて、私が更新を停止している間にも、世の中はいろいろとあったようです。
 それらの中で、日本と外国との関係が絡んでいるもの……その中で、特に私が気になったことは、次の3つです。

(1):チベットにおける中国による言論弾圧、及びそれに伴う虐殺疑惑。
(2):在日米軍兵士による凶悪犯罪。及び、その背後にある地位協定の問題。
(3):中国・天洋食品の毒餃子事件及び、(責任逃れか証拠隠滅としか思えない)その後の中国側の対応。

 この3つの問題には、共通点があると思います。
 それは、「大国による明らかな理不尽がまかり通っているにも関わらず、それに対して何もいえないどころか、卑屈なまでの従属姿勢・事なかれ主義を見せている日本の政府やエリート層の情けなさが目立つ」ということです。


 まず、(1)のチベットでの事件についての話からしましょう。
さらに「ネット工作員 = スパム屋」説について。またもやネット工作員が尻尾を出したようです。
 前回に続いて、ネット工作員(特に政治がらみの話題に関連して、ネットで様々な嫌がらせや言論妨害を行う人たち)の正体について、考えます。

 いわゆる「ネットウヨ」、「ネット工作員」と言われている人たちの正体は、スパム屋……他人のサイトにアダルト宣伝等のスパム・メールやコメント、TBなどを送りつける業者ではないか?
 前回では、事実によってそれが裏付けられた形になりましたが、もう一件、それを証明するかのような事実がありました。
 今回はもう一件、そういったケースを晒し……紹介します。

 また、「ネカフェ難民の一部がネット工作員に仕立て上げられている」という噂が以前からありましたが、果たして……?



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2ちゃんねる から子供たちを守ろう!
 
 
 前回に続いて、ネット工作員(特に政治がらみの話題に関連して、ネットで様々な嫌がらせや言論妨害を行う人たち)の正体について、考えます。

 まず最初に、弊サイト記事をとりあげてくださった方に、この場にて感謝します。


うっふっふ、晒し~~~
(「ミクロネシアの小さな島・ヤップより」2008年2月12日 )
http://suyap.exblog.jp/6784881


 悪質な輩のIP・リモホは公開するなどして、他のネットユーザーと情報を共有して対抗するのもいい、と私は思っています。
 IP・リモホは「保護すべき個人情報」とは考えられておりませんので(注1)。
 また、余裕があればそのIP・リモホを『IPドメインSEARCH』で調べてみるのもいいと思います。そうしたら、面白いことがわかるかもしれませんよ(注2)
 

 さて本題。
 どうやら「ap.yournet.ne.jp」のホストを持つ人物、前回晒してやったネット工作員「\(^o^)/ 」(=「幹雄」「ネオニート」)についてですが、

「こいつ、私のところにも現れました」「○○さんのところにも来てました」

とか、

「長期間にわたって、こちらをヲチしていたようです」

などの情報が、いくつも私の元へと寄せられています。
 実は私のところにも、「\(^o^)/ 」のような「ap.yournet.ne.jp」のホストの持ち主が、かなり以前からこちらをヲチしていたり、おかしな書き込みをしていったことがありました。
 どうやら「ap.yournet.ne.jp」のホストを持つこの人物(あるいは集団)は、かなり長期間にわたって、多くのブログに対して「ヲチ」「工作」を繰り返していたようです。

 次に、前回記事に寄せられたコメントの中から、一部を紹介します。
 まずは、『喜八ログ』の喜八さんから。

喜八
komichi さん、こんばんは。

> ap.yournet.ne.jp

これは、もしかしたら「ネットカフェ」からの書き込みなのかもしれませんね。
私のホームページ&ブログにも「ap.yournet.ne.jp」からのスパム書き込みが多いのですが、なんとなく「ネットカフェからではないか?」という感触を得ています。

>  「ネット工作員 = カルト関係者説」について。

最近、私は「カルト工作員」と「ネット売国奴」こそが問題だと思っています。
これらの極悪者たちと一般の善良な(?)「ネットウヨク」は区別する必要があるのではないかとも思っています。
2008/02/11 Mon 21:10 URL [ Edit ]



 もうひとつ、HN「\(^o^)/ 」の嫌がらせ書き込みをされ、前回記事でも紹介しました『カナダde日本語』の美爾衣さんから。

美爾依
Komichiさん、
ご苦労さまです。
ウチにきたのは、

21.5.215.220.ap.yournet.ne.jp

でした。その後また似たようなコメントが来たのですが、それは、

28.175.12.61.ap.gmo-access.jp

でした。ネットカフェの可能性は高いですね。政府がネットカフェ住民を雇ってスパムと同時に嫌がらせコメントを書かせているのかも。
2008/02/12 Tue 14:53 URL [ Edit ]



 早速、美爾依さんのところに来た「\(^o^)/ 」のIP・リモホ「21.5.215.220.ap.yournet.ne.jp」も、『IPドメインSEARCH』で調べてみました。
 すると、以下のような結果が出ました。
あえて「B層」とか「愚民」などという言い方をしたくない理由(2):私がネットにおいて政治的発言を始めた理由
 いわゆる「B層」と、(自分自身をも含む)「B層」批判者との間に大きな差異はないのではないか?
 前回エントリーにて、そういった考えを披露したところ、結構反響があったようです。
 賛否両方の意見を寄せてくださった方もいましたが、直接ご意見を表明されなくても、少なくない注目を集めたことが、アクセス解析やランキングなどの結果から見て取れます。

 ただ……。

 実を申しますと、私自身も最初は「B層」に批判的というか、「B層」(小泉自民支持者)叩きに必死だった時期がありました。
 今回は、2005年の「郵政選挙」直後に書いた文章から、あの時考えたことを振り返ってみたいと思います。



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2ちゃんねる から子供たちを守ろう!


 前回から一週間以上も更新をサボっただけでなく、コメント等のレスも返しておりませんでした(汗)。
 すみません。その間死んでました。というか、ネット活動は、死んだも同然でした。
 まだスランプが続いているのに加え、またもや仕事が入ってました。特に、先週の連休は日曜日に早朝から夜中まで仕事、その翌日は休ませてもらいましたが前日の疲れで何もできませんでした。最悪の連休でした。
 本当にあるんですよ。知力、体力、気力共に最低レベルにまで落ちて、ほとんど何も書けなくなる。書き始めたとしても、途中で止まってしまうということが。
 
 ……などと、愚痴と弁解はこれだけにして、本題に行きましょう。

 前回のエントリーには、いくつものコメントやTBをいただきました。
 その全てにレスを返せずにいて、申し訳なく思っておりますが、まずはその中のひとつを紹介します。

 前回のエントリーで紹介しました記事『B層とは「トリ頭」(過去を水に流す人間)のこと。』(「逆説の胴体力(重心力) 2 重心集約力は 筋力ではない」2007年9月24日記事)のN氏さんから、記事TBの形でご意見をいただきました。


*「一億総懺悔」に、無条件に参加したくない
(「逆説の胴体力(重心力) 2 重心集約力は 筋力ではない」2007年10月5日記事)
http://blogs.yahoo.co.jp/nsi444/51311450.html

 ご意見をありがとうございました。
 この中でN氏さんは、「B層」批判の記事を書いた理由と共に、「B層」及び日本の将来について悲観的な見方を示されています。
 以下、一部引用させていただきます。

じゃあ、何故、あなたは「B層」に対して批判的な記事を書くの?と、
おっしゃられるかもしれません


その理由は、おおげさに言えば

「歴史的審判を受けるに際して、すくなくとも(批判を、「同時代において」していたんだよ)

 という
 記述を遺しておきたいから」

ありていに言えば、「将来必ずやって来る 一億総懺悔に、無条件に加えられるのは嫌だから」

です。


このまま、何も根本的対策を行わない政治が続けば

(政権交代が実現すれば、「ほんの少し」は 可能性がある、と、私は思うのですが)

現在生きている我々現役世代は 将来の世代たちから、蛇蝎のごとく軽蔑されることは

おそらく間違いないでしょう。




そして、「いったい、お前らは何をやっていたんだ!!!モノを考えることもなく、
    
     空虚なB層を形成したまま、俺たちにばかりツケを押し付けやがって!!!」

と、怒りをぶつけられたとき、

「黙ってうなだれている」というのは  やりたくないのです。


「私とB層の人との間に、どれほどの差があるだろうか?」という思考は、


「一億総懺悔の発想  =  究極の無責任」 へと、つながることになる、と

私は思います



残念ながら、私個人が 激越なる批判記事を 書き連ねようとも

最終的には「一億総懺悔の発想」が、おそらく勝利を収めてしまう、、でしょう。


しかし、そうとわかっていても、「歴史の審判」が、下る時に際して、

「無条件に、その輪に加えられるのだけは  カンベンしてくれ!」




 そのお気持ちは、わからなくもないです。
 というか、その気持ちはよくわかります。

 何故ですかって?
 それは、このサイトを始めた……というか、私がサイトで政治的発言を強めていったのは、私がネットでの政治的活動にのめりこんでいった理由のも、実はそれだったからです!
 いや、今だからこそ言えることなのですが……。
疑似勝ち組 @ 格差拡大・階層固定化を促進させる哀しき人々
 いわゆる所得などの格差拡大、階層固定化などが問題視され、議論になっているが、それらを肯定・支持する人たちがいる。さらに、ただ支持・肯定するだけでなく、いわゆる「負け組」や「ワーキング・プア」の人たちや、格差社会化を批判的にとりあげる人たちを見ると、「それは本人の自己責任だ」などと説教を垂れたりする。
 いわゆる本物の「勝ち組」「エリート」の人や、元からそのような考えだった人もいるかもしれないが、おそらくはそのような人たちの多くは、客観的に見ればいわゆる「負け組」、少なくとも「勝ち組」には属さない人たちではないか。にもかかわらず、その事実を受け入れられない、認めたくない。そのために、「負け組」を叩くことによって、「自分も“勝ち組”のつもり」か、あるいは「自分は“負け組”ではない」と思いたいのではないか。
 そのような人たちを、私は「疑似勝ち組」、あるいは「つもり勝ち組」と呼んでいる。
 「疑似勝ち組」は、普通の「負け組」の人たちよりも、実は惨めで哀しい人たちである。

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2ちゃんねる から子供たちを守ろう!

 今月10日夜、NHKで『ワーキング・プアⅡ』という番組があった。
 それは、いわゆる「ワーキング・プア」と呼ばれる、一生懸命に働いているのに豊かになれないどころか、満足に生活するだけの収入も、上昇できるチャンスにも恵まれない人たちについて報道した番組である。
 二人の子持ちの母子家庭で掛け持ちで仕事をしている30代の女性。80歳と75歳の年金をもらっていない缶拾いの老夫婦。さらに、高校時代は優秀な成績だったにも関わらず、親の失職・病気で進学できず、安月給で働かざるをえない20代の女性など。
 番組でとりあげた人たちはいずれも、必ずしも自分の落ち度でチャンスにも恵まれない貧しい生活を余儀なくされている、というわけではない。番組の内容は、このように必死で努力しているにもかかわらず、豊かになれるどころか、まともに生活していくのも難しいという人々の姿を通して、今の社会のあり方を問うているものだ。

 だが……。

 なんと、この『ワーキング・プアⅡ』の放送後、番組に対する抗議の電話が多数寄せられていたという。その内容は「貧乏なのは自己責任なのだから、こんな番組を放送するな」という類のものだとか(注1)
 そういう抗議をする人たちや、あるいはこの問題を扱ったブログのコメント欄に「貧乏人が必死だなw」などというコメントを入れる人たちとは、果たしてどういう人たちなのだろうか? いわゆる弱者や負け組、その問題について語ろうとする人たちに、「自己責任」論を振りかざして、説教を垂れる人たちというのは、どういう人たちだろうか?

現代に遺る魔法呪文(2):ソレハ・ジコセキニン・ダ
 魔法の呪文といえば、『ゲド戦記』、『ハリー・ポッター』や『指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)』など、架空のファンタジー世界だけのものだと、あなたは思っていませんか?
 いえいえ、魔法の呪文は現実の世界……この現代にも実在するのです。
 
 今回は、現代にも遺る恐るべき魔法呪文のひとつ、「ソレハ・ジコセキニン・ダ」を紹介しましょう。

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*ソレハ・ジコセキニン・ダ


 この呪文は、主に権力者や金持ちのための、守護と呪いの効果を持つ強力な魔法呪文である。元々は金持ちや権力者(そして詐欺師)などが身を守るために使用する呪文であったようだが、その側近や信者・支持者などが自分の主を守るために使用する場合もある。近年の日本社会では特に、後者による使用の方が増えているようだ。
 何か問題が起こって、保護(守護)の対象とすべき人物、もしくは組織が他者や世間の非難にさらされ、その地位や名声などが危機にさらされそうな時に、この呪文を唱える。
「多数と匿名の暴力」に抗するために、引き続きご協力を(過去ログ)
この記事は、旧館にて、2006年9月28日に掲載したエントリーに若干の修正を加えたものです。




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 以前から、「ネット右翼(ネット厨房・チンピラ)の攻撃に晒されている人、もしくは晒されそうになっている人に激励・救済のTB・コメントを送る」という運動を始めました。
 今回は、その経過報告及び中間報告等もかねて、今後の課題等についても考えたいと思います。
【2006/11/14 18:32】 | 新自由主義批判 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
負け組の格差社会容認と『裸の王様』(過去ログ)
この記事は、旧館にて、2006年10月5日に掲載したものに若干の修正を加えたものです。




 いわゆる「格差社会化」とか「二極分化」とか言われる現象を、「下層」とか「負け組」と呼ばれる人々が、むしろ肯定的に受け止めているという現象があるらしい。
 この話を聞いて私は、「まるで童話『裸の王様』に出てくる、インチキ仕立屋に騙される国民のような状態ではないだろうか?」と、思ってしまった。

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 「下層」とか「負け組」とか負け組とか言われる低所得者層や不安定就業者層(パート・派遣など)とか言われる人たちが、新自由主義(=市場原理主義)路線による「(勝ち組・負け組の)二極分化」とか「格差社会化」と言われる現象を受け入れている傾向があるらしい。
 例えば、以下の記事にあるように。

*『なんだかなあ』(tsurezure-diary 2006年9月19日記事)

*『格差社会は悪くない。悪いのは、あなただ!』(ニュースの現場で考えること 2006年9月10日記事)


 私の知る限りでは、そういう人たちは若年層に多いという。そしておそらくは、新自由主義政策を推進してきた小泉政権(そしてその路線を継承するという安倍政権)の支持率が若年層に多いという現象とも無関係ではあるまい。
 しかしここで疑問が出てくる。
 何故だ? そういった「下層」とか「負け組」と言われる人たちは、小泉・安倍政権の新自由主義路線によって損を被った人たち……つまり犠牲者ではないか? それにも関わらず何故、それらを支持・肯定するのか?
 上記記事の管理人さんたちも、それぞれこの問題について考察されておられるが……。
『裸の王様』という童話のことを、私は思い出してしまった。
【2006/11/09 20:43】 | 新自由主義批判 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
アメリカ政府は年次改革要望書で日本の庶民を殺す気か?(過去ログ)
この記事は、旧館にて、2005年4月13日に掲載したものに若干の修正を加えたものです。

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 アメリカは日本の庶民を破産や自殺に追い込む気なのか!?
 いきなり過激なことを言ってしまったが、これは決して冗談や誇張で言っているのではない。

 年次改革要望書を通じて「貸金業の上限金利を事実上撤廃する」ように、アメリカは日本に要求したというのだ。もしこれが実現すれば、日本社会は想像するのも恐ろしい事態になる。何しろ、金を貸す側は、どんなに高い金利を設定してもいいということになるのだから。
【2006/11/07 19:53】 | 新自由主義批判 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
シリーズ再開宣言! 「若年層小泉支持」の背後にある新自由主義への幻想(過去ログ)
この記事は、旧館にて、2005年4月3日に掲載したものに若干の修正を加えたものです。




 いわゆる勝ち組でもエリートでもない若者たちが、小泉政権とそれが進める新自由主義(市場原理主義)路線を支持してしまう。それが昨年9月の衆議院選挙における小泉自民党の大勝利につながったのではないか?

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 小泉(新自由主義)改革とは一見、「全ての人にチャンスを与え、頑張っただけ報われる」ように見えて……実は、「一部の恵まれた人々がますます富む一方で、その他大勢の人たちはますます貧しくなるどころか、チャンスさえ狭められてしまう」という不公正なものである。勝ち組でもエリートでもない人たち(特に若年層)が、小泉改革を支持するということは、実は自分自身をさらなる貧困と無権利状態に追い込むだけなく、それを挽回するチャンスすらなくしてしまうという……つまり、自分で自分の首を絞めるようなものである。

 にも関わらず、多くの人たちがそういう「自分で自分の首を絞めるような」選択をしてしまう。それは一体、何故なのか?


 この疑問について、もう既にネットでも多くの人たちが、様々な考察をしてきた。
 私もそれなりに考えたのだが、その中で私はひとつの仮説を立ててみた。
 どうも、勝ち組でもエリートでもない人たちまでもが、「自分でも勝ち組になれるチャンスを与えられる」という幻想を勝手に抱いてしまったからではないか?
【2006/11/07 19:33】 | 新自由主義批判 | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑

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